No.17 ページ19
森本side
「SI 僕達はいつでも2人で1つだった
地元じゃ負け知らず そうだろう」
テレビから聞こえてきた名曲に
思わず顔を上げる。
俺にとって思い出の曲。
まだちびっ子だった頃に
「You達､2人でやっちゃいなよ」という
ジャニーさんの言葉から、
生意気にも先輩Jrたくさん引き連れて
Aと2人でステージで歌ったあの日。
お前はあの日のこと覚えてる？
楽屋に置いてあったアイドル誌に載る
Aに問いかける。
Aはホントに楽しそうに
キラキラ踊っていた。
楽しいとくるくる輝く瞳を見つめていると
なんだかつられて楽しくなってきて、
たくさんの妬みだったり羨望の視線なんか
気にすることもなく
あの日は2人だけの世界で踊れたんだ。
ジャニーさんに名前を呼んでもらえる人は
カリスマJrなんて言われていたけれど
Aはその一人で。
「Youが､Aの面倒をみるんだよ」
と言われて2人でよく活動していたあの頃。
ほんとうの弟のように
Aのことを想っていた。
まだまだ小さくてうぶでまっさらな
純粋なこの子を僕が守ってあげたいって
そう本気で思っていた。
あの頃はずっと2人で活動していくものだと
思っていた。
それなりに人気があったのも自覚してたし
今のメンバー全員とまだ出逢ってなかったし
こんな未来が待ってるなんて
思いもしてなかった。
ある時からぱたりとAとの
活動が減っていき、バラバラになった。
そしてAは演技の世界へ。
会うのは媒体の向こう側で
連絡を取り合うのも減っていった。
俺が隣にいなくてもアイツが笑ってる姿見て
安心すると共になんだか寂しかった。
でもずーっとAのこと気になっていて。
アイツは今何してるのかなって。
笑ってるかな、一人で泣いてないかなって。
そんなある日、ばったり街で出逢って
それもよく行っていたお店の前で
なんだか運命感じて、盛りあがって、
また連絡しょっちゅう取り合うようになった。
やっぱり俺の相棒はAだと。
強くそう思っていた。
なんの巡り合わせか
デビューも同時にできて嬉しくて
発表されてすぐAと一緒に泣いた。
歩む道は分かれてしまったけども
一生同期としてやっていけるんだって
誇りにも思えた。
Aはいつまでも大切な相棒だよ。
俺の家ですやすやと眠る小さい子みたいな
Aの寝顔をそっと撫で、
ぱしゃりと写真におさめた。
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れお(プロフ) - mizuiro様、ご指摘ありがとうございます。 (2022年10月4日 21時) (
レス) id: bff8188722 (このIDを非表示/違反報告)
mizuiro(プロフ) - No.6のとこ、舘様の名前がないです...! (>_<) (2022年10月4日 19時) (レス) id: c168ba2284 (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - さとさん！ありがたいコメントありがとうございます( ¨̮ )❁今後も頑張ります！ (2021年11月10日 23時) (レス) id: bff8188722 (このIDを非表示/違反報告)
さと - この話をよんで感動しました。続き待ってます。 (2021年11月10日 21時) (レス) @page6 id: 8ca27b57ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Leo | 作成日時：2021年11月6日 19時
