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白石さんが67人 ページ18

童磨side







今宵の月は綺麗だと思い夜に散歩へと出ていた。
大木の上で酒を飲みながら空を眺めていると
下から俺を呼ぶ女の子の声が聞こえる。







『迷っちゃった』


「ん"っっ」







なんだか不意に笑いそうになってしまう。
こんな深夜に森に迷う小さい少女。
ちょっと不機嫌そうな顔をして、いや
不機嫌というか凄く、不本意そう。

木から降りて寄ると俺に駆け寄り地図を見せてきた。

なるほど、街の方か。
よく見ると鬼殺隊の隊員だ。

食ってやろうと思ったが面白そうだから
少し一緒にいようと思った。








「名前なんて言うの?」


『お腹減った』


「そうなの?」


『貴方の名前なんて言うの』


「童磨だよ」








呼び返すこともせず
話を聞く素振りもない。









『白石A』


「なるほど、A殿か!」









小さくて可愛らしいねーと猗窩座殿が言っていた
ウザ絡みというものを初対面でするのもあれだが
近くに撚って猫を撫でるのと同じ様に
よしよしーっと頭をわしゃわしゃと撫でる。

A殿は無抵抗。

危機感とか、なんか色々欠落してる気がする。









『名前なんて言うんだっけ…』


「あれ、もう忘れちゃったの?」


『…あ、童磨さん』


「堅苦しくなくていいぜ、童磨って呼んでよ」


『童磨』


「よーしよし!よく出来ました!」







ご褒美に飴玉を上げようと信者に貰った
飴を2つほどA殿の手に載せる。

満足そうに飴玉を1つ口に投げると
頬っぺたを膨らませて満足そうだ。

美味しいのかな?









「見ず知らずの人から貰った物って危なくないの?」


『名前も知らない人に貰ったら危ないって炭治郎言ってた、名前知ってるから問題無いよ』


「その子も大変だね、これは」


『?』








何でもないよと後ろから抱きしめて
頭に顎を載せると歩きにくいと言いつつ
嫌な顔はしない。

なんだろう、不思議と心も温かい。
無いはずなのにね。









「よし、俺は君が気に入ったぜ」


『ありがとう?』


「うんうん、でも何で鬼って気づいてるのに
斬りかかってこないの?」


『炭治郎が善と悪の鬼がいるって』


「俺がA殿から見て善良の鬼?」


『多分』








ほほお、A殿は俺を善と。
此処かなという所でA殿の手を離す。









「残念だけど俺は悪の鬼だと思うよ。」









少し間をとってA殿から離れる。









『またね』


「…!」








不思議な子だ。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 愛され , 竈門炭治郎   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 更新ありがとうございます!応援してます!無理しない程度で更新待ってます! (2021年10月24日 11時) (レス) @page30 id: 9ddbd12039 (このIDを非表示/違反報告)
- 今更ですいません。煉獄さん生きているので無限列車編と那谷蜘蛛山編の間くらいではないでしょうか…(不安)違うかも…この話大好きなので、更新が楽しみです(コメ遅い) (2021年9月2日 17時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - 原作だとどのへんなのかなと想像しながら楽しみに読んでます!これからも頑張ってください(*^_^*) (2020年12月11日 0時) (レス) id: 8f414bc702 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - 青さん» コメントありがとうございます!更新再開しましたので感覚取り戻しつつ頑張らせていただきます(*´ω`*) (2020年12月10日 23時) (レス) id: 0d73bbf972 (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主かわいい!!更新待ってます!課題頑張ってください^_^ (2020年12月6日 9時) (レス) id: 6da88434af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Neon
作成日時:2020年2月12日 6時

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