白石さんが63人 ページ14
不死川side
甘味処に来たらあのクソガキと同じく
鬼を匿っていた女が居た。
俺に気付いたそいつは何故が自慢気に
己の横の席をポスポスと叩いていた。
そしてお萩を注文して数分。
何故こいつの隣でお萩を食ってるんだ俺はと
我に返った。
｢おい、お前｣
『…白石A』
｢名前なんか知らねぇよ｣
隣で三色団子をもしゃもしゃと頬張る白石。
ちいせえ動物飼った気分になる。
『お萩美味しい？』
｢当たり前だろ｣
それだけ聞いて反応無し。
なんだコイツ。
｢おい、おい…おい、白石ィ
今日非番なんか｣
『うん』
｢ほー｣
『不死川さんも非番』
｢あァ｣
私服だわ、見りゃ分かんだろ。
てか此奴は、隊服なんだな。
｢着物とか着ないのかよ｣
『あまり持ってないから、洗っちゃってるし』
｢は？給料で買える位はあるだろうがァ｣
なにか図星を突かれたように
団子を食べる速度を早める白石。
そう言えば胡蝶が心配だと会合議前に
甘露寺と白石の事話してて、あれだ、貢ぐ奴。
｢はァ｣
『ご、ちそうさまでした』
｢オラちょっと待て｣
こいつの細っこい手首を掴んで
お代払って店を後にする。
『？』
｢黙って着いてこいよ｣
『？』
無表情な顔をして頭に分かりやすくはてなを
チラつかせる此奴を連れて着物屋に連れてく。
｢選べ｣
『え？』
｢好きなもん買ってやるって言ってんだァ、いいからとっとと選べ｣
人に与えられるのが慣れていないのか
あわあわと俺の方を見て分かりやすく戸惑う白石。
仕方なく俺も白石を引き連れて店内に入り
着物を選ぶ。
こいつは落ち着いた色がいい。
｢これとかどうだァ｣
『高い…』
｢餓鬼が一丁前に何気にしてやがる｣
『餓鬼じゃ』
｢俺から見たらなァ、充分餓鬼だわ｣
だから多少の我儘許されんだよ。
そう言うと少し戸惑いつつ店内を回り始める。
白石は水色が好き。
主に見ている着物が水色。
『これ』
｢気に入ったのかァ？｣
『うん』
｢あと2着｣
『にっ…?!』
｢上司命令だァ｣
『非番』
｢関係ねぇよ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 618人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柳(プロフ) - 更新ありがとうございます！応援してます！無理しない程度で更新待ってます！ (2021年10月24日 11時) (
レス) @page30 id: 9ddbd12039 (このIDを非表示/違反報告)
青 - 今更ですいません。煉獄さん生きているので無限列車編と那谷蜘蛛山編の間くらいではないでしょうか…（不安）違うかも…この話大好きなので、更新が楽しみです（コメ遅い） (2021年9月2日 17時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - 原作だとどのへんなのかなと想像しながら楽しみに読んでます！これからも頑張ってください(*^_^*) (2020年12月11日 0時) (レス) id: 8f414bc702 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - 青さん» コメントありがとうございます！更新再開しましたので感覚取り戻しつつ頑張らせていただきます(*´ω`*) (2020年12月10日 23時) (レス) id: 0d73bbf972 (このIDを非表示/違反報告)
青 - 夢主かわいい!!更新待ってます!課題頑張ってください^_^ (2020年12月6日 9時) (レス) id: 6da88434af (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Neon
作成日時：2020年2月12日 6時
