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宮舘.
周央｢っ、す、す...！？(照)｣
宮舘｢ん？｣
周央｢あ、いえ、何でもないです...｣
耳を赤くしたまま、綿菓子を頬張る史那。
好きだよとかサラッと言っちゃったから照れてるんだ。
いや、俺はメンバーとして史那が好きで...。
花火を見る前にベビーカステラを買っていくことになって、屋台に行くと店員さんが話しかけてくれた。
店主｢お嬢ちゃん綺麗だね！｣
周央｢えっ、ありがとうございます(照れ笑い)｣
店主｢(宮舘に)こんな綺麗な彼女がいて兄ちゃんも幸せ者だなぁ〜！｣
宮舘｢えっ、あぁ...(笑)｣
周央｢えへへ(照れ笑い)｣
確かに、男女でお祭りに来ているんだからそう思われてもおかしくないか...。
否定するわけでもなく、こっちを見てはにかむ史那に微笑み返す。
店主｢よし、幸せそうな2人にはサービスしちゃうね！｣
周央｢やったー(笑)ありがとうございます！(ベビーカステラを受け取る)｣
宮舘｢ありがとうございます(笑)｣
ベビーカステラの屋台から離れ、史那と顔を見合わせて笑う。
周央｢じゃあ花火の場所取りに行こ？｣
宮舘｢うん。...あ、待って｣
史那の手を取り、しっかり握る。
もうすぐ花火が始まるからかさっきより人も多くなってきている。
はぐれちゃいけないから。
......いや、本当にそれだけの理由？
宮舘｢...離れないでね｣
周央｢...うん｣
花火が始まっても、史那と繋いだ手はそのままだった。
そっと隣を見ると、無数の花火に目を輝かせている史那の横顔が本当に愛おしく思えて。
これはメンバーに抱く感情とは少し違うことは、俺にも分かった。
宮舘｢(周央を見つめて)綺麗だね｣
周央｢(宮舘を見て、にっこり笑って)うん、綺麗｣
ーーーーー
〇2022年夏
周央｢...そう言えば、お祭り4人で行けてないよね？｣
史那の家で翔太と3人でご飯を食べていたら、いきなりそんなことを言い始めて。
渡辺｢あぁ、俺が嘘ついてドタキャンしたやつか｣
宮舘｢え、嘘？｣
渡辺｢うん。2人でお祭り行って、何か進展あればいいなと思ってさ｣
周央｢え...？(笑)｣
宮舘｢......翔太気づいてたの？｣
渡辺｢涼太のふみを見る目で分かるもん。でも7年もかかるとはなぁ？(笑)｣
意外と周りをよく見ている翔太を、俺と史那は眉を下げて笑いながら見ることしかできなかった。
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作者名：燦
| 作成日時：2022年12月5日 13時
