21.移りゆくもの ページ21
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あっという間に時は過ぎて
瞬く間に、紫耀は人気アイドルとなった。
紫「“アイドル”と呼ばれることに
抵抗は無いです。
僕らはそういう事務所に所属してるんだし
その中で、いかに活動の場を広げていくかは
すべて自分次第だから。
アイドルって、いわばマルチタレントでしょ？
限り無く手を広げて、あちこち手を出しすぎて
全部が中途半端だって
そう言われることもあるんです。
でも、頂いたお仕事を
ひとつひとつこなしていって
それを、それぞれ突き詰めていくことは
絶対に出来ると思うんですよ。それこそが
アイドルの楽しい部分じゃないですか。」
目の前に映る大画面の中の紫耀が
キラキラと輝いた瞳で、そう答える。
その煌めきの中にも
確かな意志と、闘志が垣間見えて
まるで、どんどん手の届かない場所へ
彼が歩み出していっているように思えた。
舞「すーごいね、あんたの彼。」
そう言って、舞美先輩が
手元のアイスティーのグラスを
カラカラとかき回す。
貴「………もう、どんどん遠くに
行っちゃうみたいです。」
舞「まあね、あんだけ活躍してりゃね。」
………相変わらず
ハッキリと物を言う人だなと思う。
ちょっとくらい
慰めてくれたっていいじゃん。
貴「最近、関西弁も使わなくなっちゃったんです。
元々関西人だったわけでもないから
それが自然なんでしょうけど。」
舞「ああ、そういやそうだね。
なんか最近すごい叩かれてない？
関西にいた頃のこと忘れたのかとか
誰のおかげでここまで来れたんだとか。」
有名になり始めて
テレビに露出するようになってから
彼を応援してくれている人と同じくらい
彼を批判する人も増えたように思う。
貴「………紫耀は
昔の恩を忘れるような人じゃありません。」
蚊の鳴くような声で発した私の言葉に
舞美先輩は、ふっと目を細めた後
私の頭をぽんぽんと叩いた。
舞「あんたが信じてやらなきゃね。」
そう言って、舞美先輩は笑った。
そうだ、私が信じなくちゃ。
寂しいなんて言ってちゃいけない。
私が、誰よりも紫耀の味方になるんだ。
その時、ケータイのバイブが震えた。
紫耀今晩、撮影で帰れそうもないから 先寝てて
私の表情が曇ったのを見て
舞美先輩が、心配そうな目を向ける。
舞「………彼？」
貴「今日、帰れないって。
最近多いんだ、撮影とか打ち合わせとか。」
舞「じゃあさ、今日飲み行く？
ジン君に誘われてんの。」
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りんご(プロフ) - サラさん！お久しぶりです！！りんごです(T-T)！(T-T)まだ書いてくださっていて嬉しいです！ (2020年5月5日 5時) (
レス) id: c88a85f3f0 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - おかえりなさい。更新ずっと待ってました！！これからも応援してます。 (2020年5月3日 1時) (レス) id: 69230dd273 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーたん(プロフ) - 続きが早く見たいです！楽しみにしています。 (2019年12月3日 0時) (レス) id: 4f620d47cc (このIDを非表示/違反報告)
かりん - サラさんの作品に昔、REVIVEというものはありませんでしたか？？私の記憶の中ではあったと思うのですが...。あれが本当に好きで、何度も読み返していました。でも今、その作品が無い...。もしかして、もう読めないのでしょうか？（ ; ; ） (2019年1月2日 20時) (レス) id: 2dac70ae5f (このIDを非表示/違反報告)
稀姫(プロフ) - サラさん初めまして。サラさんのファンです。突然で申し訳ないのですが、こちらの作品のような背景や文字色にする方法を教えて頂くことは可能ですか？(；-；) (2018年5月13日 7時) (レス) id: fd5d7b0b55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2017年3月18日 22時
