17.優劣 ページ17
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紫「俺、ドラマの仕事決まった。」
キッチンでスープを温め直している私の後ろで
紫耀が、心なしか弾んだ声で
そう報告してくれた。
貴「すごい、主役？」
紫「ヒロインの相手役。」
て、ことは、恋愛ドラマか。
紫「今、妬いたやろ？」
紫耀の腕が後ろから回されて
私の背中に、紫耀の温もりが伝わる。
貴「………妬いてないよ。」
紫「我慢せんでええよ。」
そう言って、腕を掴んで前を向かされ
至近距離で、その大きな瞳に見つめられる。
思わず、その瞳に吸い込まれそうになっていると
ゆっくりと、紫耀の顔が近づいてきて
その唇を重ねられた。
………紫耀からキスされるだけで
身体の奥から、溶けてしまいそうになる。
紫「Aの不安が消えるまで
何回だって抱きしめるから。」
そう言って、ぎゅうっと抱きしめられる。
まるで、ドラマの中に出てくる台詞みたい。
だけど、紫耀が口にすると
何故だかサマになるから不思議だった。
貴「………ちょっとカッコつけ過ぎじゃない？」
紫「ええやん、カッコつけたいねん。
でも、本当にそう思ってんで？」
なんだか、未だに信じられなかった。
どうして、今目の前にこんな素敵な人がいて
私のことを好きと言ってくれるんだろう。
貴「紫耀と一緒にいると、夢の中にいるみたい。」
私の言葉に、紫耀は
一瞬驚いたような表情をした後
すぐにあの優しい笑顔になった。
紫「いつまででも、Aのこと
夢中にさせたる。」
そう言って、紫耀は再び私の唇を塞ぐと
私のスカートをたくし上げて、太ももに触れた。
貴「や………っ、しょ、お……。
ご飯は………？」
紫「そんなん、後でええ。」
腕を引かれ、ベッドまで連れて行かれて
私たちはそのまま愛し合った。
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side of sho
すやすやと寝息を立てる彼女の黒髪を撫でて
俺は、そっとシャツを羽織り
ケータイを手に取った。
聖羅ドラマおめでと
絵文字ひとつ無い、淡白なLINE。
テレビで見る、女王様のような
イメージそのままの冷めた文章に
思わず苦笑する。
紫耀お手柔らかに
聖羅また噂立つね
紫耀俺も知名度上がってるし、相乗効果やんな
聖羅自信過剰。知名度は私の方が上だから
最後の文章に、思わず拳を握った。
いつか、この女さえも踏み台にして
上に昇ってやる。
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りんご(プロフ) - サラさん！お久しぶりです！！りんごです(T-T)！(T-T)まだ書いてくださっていて嬉しいです！ (2020年5月5日 5時) (
レス) id: c88a85f3f0 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - おかえりなさい。更新ずっと待ってました！！これからも応援してます。 (2020年5月3日 1時) (レス) id: 69230dd273 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーたん(プロフ) - 続きが早く見たいです！楽しみにしています。 (2019年12月3日 0時) (レス) id: 4f620d47cc (このIDを非表示/違反報告)
かりん - サラさんの作品に昔、REVIVEというものはありませんでしたか？？私の記憶の中ではあったと思うのですが...。あれが本当に好きで、何度も読み返していました。でも今、その作品が無い...。もしかして、もう読めないのでしょうか？（ ; ; ） (2019年1月2日 20時) (レス) id: 2dac70ae5f (このIDを非表示/違反報告)
稀姫(プロフ) - サラさん初めまして。サラさんのファンです。突然で申し訳ないのですが、こちらの作品のような背景や文字色にする方法を教えて頂くことは可能ですか？(；-；) (2018年5月13日 7時) (レス) id: fd5d7b0b55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2017年3月18日 22時
