Dear my sister. (ページ29)

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深澤side

そしてご飯タイム。
皆でテーブルに移動して、舘様の掛け声でいただきますをする。

深「じゃあやっぱり最初はAちゃんに食べてもらいたいなあ」

宮「そうだね、Aちゃん一緒に作ったローストビーフ食べてくれるかな？」

佐久間と舘様の間に座ったAちゃん。
お肉をじっと見つめた後に舘様を見上げ、うん！と大きく返事をした。

宮「ふふ、ありがとう」

佐「お、Aさんいいお返事ですね！
じゃあちょっと待っててな」

隣の佐久間がAちゃん用にフランベしていないお肉の比較的小さめに切られたものを選ぶ。

佐「熱いかな、」

ふーふーとお肉を軽く冷ましてゆっくりとAちゃんにあーんする佐久間。

『あーん』

佐「熱い？大丈夫？」

『らいじょぶ、』

小さな口をいっぱいにして一生懸命モグモグしているAちゃん。
それをみて翔太が、え！可愛い！！と声を上げる。

阿「自分で作ったの美味しい？」

『美味しい！』

元気良く答えたAちゃんに皆ほっと胸を撫で下ろす。

深「よかった。ご飯食べれたねAちゃん」

佐「すごいよ、これ。マジで食べない時は本当に食べないもん」

『大ちゃん、もう一個食べたい』

佐「お。おかわり？いけるねぇA すごいじゃん！」

深「次、自分で切った人参とかも食べてみたら？」

佐「いいね、A あーん」

『あーん……美味しい！』

佐「よかったね、A。じゃあ作ってくれた舘様にも美味しいよってして」

『舘様お肉美味しい、ありがとう！』

そう言いながらにっこり笑ったAちゃん。
そんなAちゃんに舘様も笑って、
こちらこそ手伝ってくれてありがとうと答えた。

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