Dear my sister. (ページ28)

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深澤side

意気揚々と包丁を構えたAちゃんの後ろでと佐久間が待ってと繰り返す。
佐久間はAちゃんの上から手元を見下ろそうとしているが、ちょうどAちゃんの頭と手元の包丁が被り見えないようだった。

『大ちゃんまあだ？』

ルンルンのAちゃんがくるりと後ろに振り返る。
と、

宮「大ちゃんには少し休憩してもらおうかな」

もたつく佐久間に舘様が鶴の一声。
にっこり笑顔の舘様が佐久間の肩にポンと手を置く。

すると目を一段と大きく見開いた佐久間が片手で口を覆い、クビなのね、と泣き真似をしながら言った。

そんな佐久間を華麗にスルーした舘様は素早く佐久間とポジションをチェンジしAちゃんと手を重ね包丁を握る。

しっかりとAちゃんの横から顔を覗かせた舘様はじゃあまず半分に切って、とさくさく調理工程を進めていく。

それを手持ち無沙汰になった佐久間がカメラを回しながら、いいよA、天才！上手だよ！と声をかける。
するとそのうち、佐久間うるさい、と翔太から鋭いツッコミを浴びていた。

宮「Aちゃん上手だね、じゃあ人参は切り終わったから今度ジャガイモ1人で切ってみる？」

『うん！』

宮「じゃあ俺が半分に切るから、Aちゃんはバッテンに切ってね」

『はーい』

よいしょ、よいしょと声をかけながら切っていくAちゃん。

深「すごいすごい！上手だよ」

阿「ゆっくりね」

渡「やば、俺より料理してるわ」

宮「うん。上手に出来たね」

そのあとは順調に調理を進めていき、
翔太とAちゃんがParty Timeに大はしゃぎしながらも無事ローストビーフが完成した。