らくだい魔女たちの青春のヒトコマ、覗いていきませんか？【多人数合作】

◯ほんとはさぁ ページ17

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　少し塩味の濃いポテトを頬張りながら、あたしはカイの歩いてった方に視線を固定させていた。

　ほんと、変な奴…

　そう心の中で毒ついて、皿の上で残り一本となったポテトに手を掛ける。


　その時、


　「なんだこれ。しょっぺ…塩の分量間違ってんじゃねーの？」


　と、憎たらしい声とともに、ポテトが消えた。

　否、消えたのではなく喰われたのだ。


　「げっ！あたしのポテト返してよ！」


　あたしは後ろにいる憎たらしい奴を睨みあげた。


　「…？」


　突然、チトセは怪訝な顔で、あたしの頭へと視線を移動させた。


　何事かと思い、視線の先に手をやると、カサッと乾いた音が聞こえる。


　(あ…)


　「さっきのアネモネ…」


　カイが、変にキザぶって、あたしの頭にさしたんだった。


　「それ…」


　と、チトセのワントーンさがった声で聞かれ、あたしは先程のことを話す。


　「なんだそれ。」

　「ほんとよ。」


　と、てきとーに相づちを打っておく。


　「カイじゃなくて、キースにやって欲しかったかも…」


　あたしは何気なく呟いた。


　だって、ほんとにそう思ったんだもん…



　「ぼくが、どうしたの？」


　あたしに影が降ってきたのと、チトセが不機嫌な顔になったのは、ほぼ同時だった。

＋分かりやすいお姫様×マザコン顔面詐欺王子→←＊フライドポテト

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