もっと強く抱きしめたなら。《岩本

Story…2 ページ2

特に気にとめることもなく

朝のホームルームを迎えた。



？
『はーい、静かに〜』



担任の阿部先生が入ってくる。



”今日もイケメン〜！！”



阿部
『ったく、毎日ありがとさん。

あれ…岩本…まだか？』




ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ



大きな音を立てて開いた扉にびっくりして

全員の注目が集まった。



阿部
『おっ、来たな〜。久々。』



”…ね？怖くない？”


”めっちゃ睨んでるよね、あれ”




岩本
『……』




一言も発さず、自分の席に着いた。


そしてその席はまさかの



”…隣、頑張って〜”



『……』



岩本
『…なに』



『…なんでもないです』


岩本
『…あそ』





確かにちょっと怖いけど…そんなにかな？


まぁ…髪は青く染められてたり
声が低かったり？もするけど


今だって必要以上に怖がらせることはしてこなかった。



阿部
『わからないことは隣の和泉(いずみ)に聞けよ、岩本』

岩本
『……』


阿部
『では、今日もみんな頑張ってこうな』


”はい”

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