縁 -a quirk of fate- 《目黒 (ページ3)

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Story…3 ページ3

『…もうこんな時間、、？』

宮舘
『必要なもの、玄関に置いておいたよ。』

『ありがと…！』

宮舘
『いってらっしゃい。』

『せっかくの休みだったのに…一緒にいられないけど

早めに帰るからっ…！行ってきます…！』

宮舘
『気をつけて。』

ｶﾞﾁｬｯ

ﾊﾞﾀﾝｯ…

涼太と私で前から合わせた休みだったけれど

急遽会社から呼び出され、仕事になってしまって。

『遅れる…っ。』

あまりにも急すぎて、焦っていた私。

ﾄﾞﾝｯ…

『…あっ、ごめんなさい…！！』

誰かとぶつかってしまったけど

立ち止まってる余裕も残ってなくて

精一杯頭を深く下げ、再び走り出した…その時。

？
『すみません…！』

『はい…？』

？
『これ、落としましたよ。』

『社員証…、、』

慌てて道を引き返し、受け取る。

『本当に色々とごめんなさい…

あの、お名前聞いてもいいですか、、？』

？
『目黒です。』

『目黒、さん…。

ぶつかってしまったうえに、物まで拾っていただいて…』

目黒
『こちらこそ、お急ぎだったのに。』

『…あ、そうだった。

えっと…これ…っ。』

慌てて渡したのは、連絡先が書かれた名刺。

『申し訳ないんですけど、今もう時間がないので
そこに書いてる番号へ後で電話か…ショートメールでもいいのでお願いします…！』

目黒
『あ…』

かなり早口になってしまってけど…多分大丈夫だと思う。