Story…11 ページ11
…私は、そこで強く言い返すこともできず
ただただ置かれたものを順番に片付けていく。
終わった時には、終電ギリギリ。
『…もう無理かな。』
今日はタクシーがつかまって、なんとか家まで帰ってきた。
でも…
『…っ、、』
溢れそうになる涙。
それでも…頑張ってこらえて。
幸い、誰ともすれ違うことなく部屋の前にたどり着いたけれど
そのドアを開けるための力すらうまくはいらない。
『もう〜……』
そんな情けない自分に苛立っていた、その時だった。
渡辺
『今日は…どうしたの？』
『…っ』
…また隣の彼が現れて、手には同じコンビニの袋。
でも、出会った日と違うのは
『…なんでもないです。』
今の私に…うまく誤魔化す余裕なんてないってこと。
渡辺
『…そんな今にも泣きそうな顔して。
説得力ないんですけど。』
また、小さく笑ってこっちを見る。
『……ごめんなさい…っ』
渡辺
『……。』
軽く頭を下げ、中に入ろうとドアを開けたけれど
ﾊﾞﾝｯ…！
『…！！』
渡辺
『…俺の家に来ませんか？お隣さん。』
『…え？』
グッと扉を掴んだその手は離れそうになかった。
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杣クリーム(プロフ) - さらさん» キュンキュンしてもらえてるなら、安心しました！！笑 (2021年5月6日 1時) (
レス) id: a5c008455e (このIDを非表示/違反報告)
さら - こんばんは！！いつもお疲れです！！何この翔太くん優しいし格好いい！！もう読んでてキュンキュンします！！いつもありがとうございます！！読んでるだけで幸せです！！ (2021年5月6日 1時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杣クリーム
| 作成日時：2021年5月3日 0時
