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Story…（23） ページ23
『翔太…っ』
渡辺
『…なんで俺を避ける？』
人のいない夜の公園。
『…何度も連絡しようとしたよ』
渡辺
『……」
『…でも、送れなかった…！！泣』
渡辺
『…A…？』
私はもう限界で。
『…いつになったら翔太の隣で
何も気にすることなく笑えるの？』
渡辺
『…ごめん』
『聞きたいのはごめんじゃ…』
渡辺
『…多分、あいつは気づいたんだろ。
俺がただの友達に会いに行ってるわけじゃないことに。
だからわかってて当日あんな無茶なことは
言ってこなかったはずだ。
…買い物にどうしても付き合って欲しいって』
『…やっぱりそうだったんだね』
わかっていたことでも
また胸が痛む。
渡辺
『…A』
『…聞きたくない』
渡辺
『ちゃんと聞けよ…！』
『…っ』
ゆっくりと顔をあげ
彼の目を見た。
渡辺
『…俺は今すぐにでも家を飛び出して
Aと生きていきたいと思ってる。
そして…いずれちゃんと離婚の手続きも済ませる。
…俺と来てくれない？』
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作者名：杣クリーム
| 作成日時：2021年1月10日 0時
