Love Time《ラウール

dear…（22） ページ22

俺も彼女もお風呂を上がって
アイスを並んで座って食べている。



ラウール
『…Aさん』


『なに？？』


ラウール
『…俺じゃ代わりになれないの？』


『え…』




…もう後には引けなかった。



ラウール
『…俺が未成年だからダメなの？』


『……』


ラウール
『異性としては見れない？どうしても？』


『…ラウ、』


ラウール
『…俺、本気で好きなんだよっ？』





気づいたら頰を一雫流れ落ちて。




『…なんでラウが泣くの。』



そう言って優しく抱きしめられた。




ラウール
『…っ』


『…泣かないで。せっかくいい男なのに。』



ラウール
『…だったらいいじゃんっ、
その人じゃなくても、俺でも…』



『ラウは…私以外にきっと良い人いる。
焦らなくてもまだ10代なんだから。

…私はラウをダメにする…。』




彼女も泣いていることを

顔を見ずともわかる。




『…今日だけの大事な思い出ねっ…？』


ラウール
『…っ』

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