自動車教習 ページ20
無事に人狼ゲームの撮影も終わり、撤収作業を手伝うことになった。
撤収作業といっても、撮影機材だけだけど。
樺「あ、楠さん、早速なんだけど、もうこれで終わりのメンバー送ってってほしいんだ」
A「あっ、はい！」
おお、お仕事。
このあと別の仕事に行くのが、向井さん、目黒さん、深澤さん、阿部さん。
その他のみなさんが、家に帰るのを送っていけと言うことですね。
５人。
わたしを入れて、６人。
…ん？６人？
A「樺さん、すみません」
樺「ん？」
A「わたし、５人乗りまでしか運転したことありません」
樺「おお！」
わたしの人生で、３列の車に乗る機会なんてほとんどない。友人と遊びに行ってもせいぜい４人。ましてや運転したことなんてない。
樺「そうだよね、女の子だもんね。よほどのことがないとないよね」
A「力になれず…すみません…」
樺「けど慣れてもらわないとだからなぁ…あっ、楡崎さん、ちょっといいですか」
樺さんが楡崎さんとなにやら話している。確実にわたしの話ですよねすみません。
樺「岩本、ちょっと。佐久間も」
岩「はい」
佐「にゃす！」
今度は岩本さんと佐久間さんが呼ばれた…え、わたしの話？ちがう？
樺「じゃあ、そういうことで。楠さん」
A「はい！」
樺「今日は車の練習にしよう」
A「すみません、ありがとうございます」
樺「岩本と佐久間だけ送ってやって。あとは楡崎さんが送ってくれるから」
A「はい！？」
樺「その２人、とくに岩本は運転慣れしてるから、最悪替わってもらっていいから。21時までに車返してくれればいいから」
今は17時…4時間…あれば…慣れる？いやいやいや慣れんて
てか練習にアイドル乗せるなんて！！責任重すぎる！！
岩「楠さん、用意できたよ」
佐「いつでもいけるよーん」
A「おおおお」
岩「やっば、めちゃめちゃテンパってんじゃん」
佐「大丈夫よー！照がいるからね！」
岩「いや、お前は笑」
にこやかにお話しされてますけど、そんな状況じゃなくない！？わたしなんかに命預けるのよ！？大丈夫！？だめでしょ！！
岩「とりあえずいきましょっか」
佐「いこいこー！樺さーん！キーは？」
樺「ほーい」
樺さんから投げられた車の鍵？を佐久間さんがキャッチして、わたしの肩を押していく
いやいやいやいや！！
岩「佐久間、楠さんも荷物取りに行かせてあげろよ」
佐「あっ、めんごっ！」
めんごじゃないぃぃ！！！！
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作者名：まめ
| 作成日時：2022年10月22日 14時
