胃袋つかめますように ページ42
「気になるなら、櫻井さんに聞いてみたら？」
今日は、私の話を聞いてやる。って言ってたけど
完全に忘れてるみたいで…
隣で櫻井さんに電話し始めた
「ただの同期だって。アイツは同期には全然興味ないから、付き合うとか100%ありえないって。」
「ふーん、そうなんだ」
「同期はライバルになるかもしれないから、面倒なんだって…あぁ、これで何とか明日からも生きて行けるわ〜」
「そんな(笑)おおげさな」
これから二人がどうなるか楽しみだな
そして、私は…どうする？
後輩として、部下としては
良くしてもらってるような気がするけど
家に呼んでくれるって事は彼女いないのかな…
そういえば、私は櫻井さんの事を少ししか知らない
好きな物とか最寄り駅だって、知ったのは最近で…
土曜日に少しでも何か収穫してやるぞ！
っと気合いを入れて、ビールを一気に飲み干した
＿＿＿
結局、あれから二宮は
自分の方は解決したからって
ってさっさと帰ってしまった
今日は金曜日…って事は、いよいよ明日は
櫻井さんの家にお邪魔する日
メニューを決めて、材料を書き出した
本当は、好きな物とか聞いて
食べたい物を作ろうと思ったけど
手料理に飢えてるって言ってたから
洋食とかより、ほっと出きる和食にして
胃袋、掴んじゃおう作戦！(笑)
手の込んだ物を作って失敗するよりいいもんね
そういえば…料理しないって言ってたけど
鍋とか調理器具あるのかな？
Aこんばんは。明日はよろしくお願いします。あの、調理器具とかってあるんですか?
櫻井さんこんばんは。あるよ。多分、結構揃ってると思うけど、使われずに眠ってる。笑Aありがとうございます。明日は久しぶりにお仕事してもらいましょう。笑
自分で聞いときながら
彼女さんが揃えたのかな…
なんて、色々考えてしまって
勝手にテンションが下がってしまった…
明日は、何かひとつでも
櫻井さんの事を知れたらいいな
早めにベッドに入って眠りについた
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作者名：二葉(ふたば) | 作成日時：2018年2月16日 23時
