その先へ～I'd like to approach～ (ページ41)

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アイツは誰だ？荒れる同期ページ41

衝撃発言を聞いてから
早速、申し訳ないとは思ったけど

その前から約束していたいた事だったし
天音先輩も

それに関しては全然気にしてない
私も櫻井と二人で飲んだりする事しょっちゅうあるし

と言ってくれたので
気にせず今の関係を続ける事にした

それに、ちょっと気になってたんだよね…
早くあがるとか、飲みを明日に変更してとか
なにかあったんだろうな～って思ってたから

そして今、隣でビールを飲んでるコイツは
私の読み通りなんかあったみたいで

それがまたタイムリーな話題で
笑いそうになるのを必死にこらえた

だって松本さんの事を聞かれて
しかも、私と同じ勘違いをしてたから

私が櫻井さんとランチをしにいったあの日…

天音先輩がコーヒー淹れてくる。と席を外した時に電話が鳴った

私の時と同じで内線経由のランプが点滅していたらしく
出ると総務課からでバンクーバー支社の松本さんから天音先輩に電話だと

今、席を外してるから後で掛け直して、って伝えてもらったけど、その後、後輩でもいいからつないでくれと言われて、用件を聞いたら

天音、あまね、アマネと名前を連呼され、
そのたんびに自分の声が低くなっていった事
不動産会社の名前を何社か伝えられ、部屋の間取りや条件を細かく言われた事

その後、最後にすんごい甘い声で

＿俺の天音によろしく伝えといて＿

「アイツ誰だよ、何様だよ。
何が俺のＡＭＡＮＥだよ！！お前のじゃねーよ」

おぉ～荒れてる荒れてる(笑)

松本さん…相当、頭のキレる人だな

たぶん二宮の声が低くなった事で
全てを悟って、からかってやろうと思ったんだよ

なんてイジワルな人なの(笑)

「いいこと教えてあげましょうか」

「本当にいいことなの？それ次第で、俺の明日のやる気にかかわるよ？」

「聞いた事ないかな？松本さん、天音先輩の同期だよ。でね、実は昨日、残業してるときにも電話きたんだ。それで私も気になって、今朝、確認したの」

「…同期って翔さんだけじゃないの？それで中里さんは何て？」

「あんたねぇ、毎年、何十人って入社してくるんだから櫻井さんだけとかありえないでしょ(笑)」

「で？なんて？」

「付き合ってないって。私たちみたいな関係でただの同期。ちなみに今は彼氏いないって」

これくらいは教えてあげても大丈夫でしょ？