ランチからのお誘い ページ15
＿土曜日。
「天音先輩〜お帰りなさい！！」
〔ただいま！やっと戻ったこれたよ〜Aちゃん元気にしてた？〕
「なんとか元気でしたよ(笑)3年ってすぐだと思ってましたけど、やっぱり長かったです」
月曜日からの本社勤務の前に
久しぶりにご飯に行こう！って
お誘いをもらってランチに来た。
天音先輩は、3年前に福岡支社へ転勤を命じられて
3、4年はかかるだろう…って言われていた
プロジェクトを2年でまとめ、
福岡支社の実績をぐんとUPさせて帰って来た。
天音先輩はずっと憧れの先輩。
二人でランチしながら色んな話をして
何時間、居座ったのか…(笑)
外はだいぶオレンジ色になっていて
そろそろ帰ろうかと思っていたら
〔Aちゃん、今日はこの後予定は？もし、無かったら、このまま飲みに行かない？〕
「いいですね！明日もお休みですし♪」
〔じゃぁ、決まり！私のお気に入りのお店でいい？〕
「はい！」
カフェをでてお店へ移動中、
〔二人でもいいけど、誰か呼ぶ？〕
天音先輩に聞かれて、
「二宮、呼んでもいいですか？」
〔いいよ〜 二人は仲いいね。本当は付き合ってるんじゃないの？〕
「付き合ってないですよ。お互い好きな人いますし、異性として意識したこともないですし(笑)」
〔ふーん、そうなのか…あっ、私も一人呼んでもいい？〕
「ぜひぜひ！多い方が楽しいですし！私が知ってる人ですか？」
〔来てからのお楽しみ〜♪ きっと喜んでくれると思うけど〕
「えぇー。教えて下さいよ〜気になるじゃないですか〜 もしかして、ランチの時に話してた先輩の師匠さんですか？」
聞いても全然教えてくれなくて
とりあえず、移動しながら二宮に電話をかけると
「すぐ行く！！！」
ってすごく食いぎみに返事が返ってきて
すぐに電話を切られた…
まだ店の場所、伝えてないのに…
後でLINEしなきゃ
お店に着いて二人で先にビールを飲んでたら
二宮が来てもう一度乾杯。
〔もう一人呼んでるんだけど、ちょっと遅くなるみたいだから、料理頼んじゃおう！私のオススメでいい？〕
“確か二宮君、魚介系ダメだったよね〜”
っていいながら、5品ほどして二宮が、
「あと一人って、俺も知ってる人ですか？」
って聞いても
〔ナイショー〕
としか答えなくて
どんな人が来るのかとワクワクして待っていたら
電話が鳴り天音先輩が後ろを振り返りながら
遅れてきたその人を招き入れた
〔おー、やっと来たー！こっちこっち〜〕
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作者名：二葉(ふたば) | 作成日時：2018年2月16日 23時
