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撮影は俺らがフォローするということになって一段落。
どこか納得していないような表情を浮かべる阿部も、もしラウールがこのことを知ったら互いに無理をするだろうという目黒の言葉に口をむすんだ。
阿部の膝の上で、佐久間は安心したように眠っている。
阿「今日の朝、ふっかがうちの部屋来て、」
阿部が思い出したように、ぽつりぽつりと話し出す。
阿「佐久間が寝坊したからって代わりに康二を連れて行ったの。
＿＿きっと寝坊じゃなくて、体調悪くて起きられなかったんだろうなって、今思って」
阿部は佐久間のことになるととことん過保護だから、きっと今もすぐに気づいてやれなかった自分のことを悔いてる。
どうしてこうも他人中心の人ばっかりなんだろうかと苦笑しつつも、それがこのグループらしさなのだろうと思う。
目「……ってことは、佐久間くんは照くんとふっかさん、あと康二に怒られちゃったってことか」
独り言のようにつぶやいた目黒に、阿部が即座に反応する。
阿「照も打ち合わせメンバーだったの？」
そうっすね、と頷く目黒。
照、ふっかは普段から打ち合わせの主要メンバーだ。
今回は泊まりロケだったから、そこに佐久間も追加されたんだろう。
目「てか、ラウールの熱下がったのかな」
舘「康二が、結構落ち着いたみたいって言ってた」
渡「朝測ったときは7度6分だったけど。
……なんで康二？」
とっさに答えたけどそうだった、翔太とラウールは同室だったんだ。
阿「それは分かんない」
そう、ふっかたちの部屋のドッキリも終えて戻ってきたときに、不意に言われたのだ。
渡「じゃーそろそろ、俺らも部屋に戻って準備しますか」
スマホで時刻を確認した翔太が言う。
舘「もうすぐ9時か。
翔太たちも遅れないようにね」
阿部から佐久間を受け取った翔太が、姫抱きにして部屋を出ていく。
渡「ラウールが知ったら元も子もないから、部屋着いたら起こすつもりだけど。
今だけは寝てた方がいいだろ」
そんなことを言いながら自分の部屋に戻っていく翔太もまた、過保護なのかもしれないな、なんて思った。
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九花(プロフ) - れなさん» うれしいです、ありがとうございます！続きも楽しんでいただけるように頑張りますね！ (2020年11月18日 19時) (
レス) id: b71fcc7439 (このIDを非表示/違反報告)
九花(プロフ) - 葉月さん» うれしいコメントありがとうございます。執筆速度は遅いですが、今後も期待に応えられるよう頑張りますので応援よろしくお願いします！ (2020年11月18日 19時) (レス) id: b71fcc7439 (このIDを非表示/違反報告)
れな - えええもうお気に入りです！！ (2020年11月17日 21時) (レス) id: fb5eeefa96 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 前から読ましていただいています。いつも更新が待ち遠しくて、更新されると飛んできてしまいます！これからも更新頑張ってください！ (2020年11月17日 19時) (レス) id: 5fa35a3299 (このIDを非表示/違反報告)
九花(プロフ) - バナナさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけているようでとてもうれしいです。今後も頑張りますので、よろしくお願いします！ (2020年11月16日 19時) (レス) id: b71fcc7439 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九花
| 作成日時：2020年11月1日 17時
