10 ページ10
.
「竜生、ごめん」
信号で立ち止まったタイミングでやっと言葉を発した
ここまで無言で引かれてた手はそっと離れた
「いいけど、なんでそんなに嫌な食事会に参加したの？」
「真央と2人だと思ってたら岡本さんと新井くんもいて…騙されたの」
「うわー岡本先輩やりそー」
くすくす笑ってる竜生に、なんだか騙された私がバカにされたような気がしてついつい嫌な顔してしまう
そしたら竜生はそんな私に気づいて、また手が握られる
「連絡くれたの嬉しかった」
「迷惑だったよね？ごめんね……」
「全然迷惑じゃないよ？頼ってくれたの嬉しかった」
本当に嬉しそうな顔してるから、その言葉は嘘じゃないみたいで。そう言われたら私はまた竜生に寄りかかってしまいそうになる。
「もう、連絡しないようにするから……」
思わず拒否するような言葉を投げかけてしまった
「なんで…そんな事言うの？」
「……ごめん」
「Aちゃんはいっつもそうだよね、ごめんしか言わない。大事な事は言ってくれないよね」
これで何回目だろう、竜生の苦しそうな表情を見るのは
「竜生の隣にいたら頼ってばかりになっちゃうし、きっと竜生も嫌になる」
「ならないよ、俺はAちゃんの事今でも好きだよ？」
「え？」
思わぬ言葉に顔を上げれば、竜生は真剣な表情をしていた。
「頼られたいし隣にいてほしい。Aちゃんといて嫌になる事なんてないから。」
こんなに真っ直ぐなのに、なんでこの言葉を信じられない時分がいるのか。
それはきっと過去の記憶が蘇るから
竜生と付き合っていた頃の記憶が。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 575人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
竜田(プロフ) - 5152015さん» 5152015様！今作も足を運んでくだりありがとうございますTT♡年下深田くんやっぱりツボでついつい…！今作も楽しんで頂けますと幸いです！ (2022年10月25日 19時) (
レス) @page11 id: 91bb1041eb (このIDを非表示/違反報告)
5152015(プロフ) - 竜田さんの新作！！めちゃくちゃ嬉しいです♡そしてまたこちらもオトナ忍者担のツボに来るお話……！！更新楽しみにしてます(^^) (2022年10月24日 14時) (レス) @page8 id: 52e9722f90 (このIDを非表示/違反報告)
竜田(プロフ) - ちょるさん» ちょる様！前作に続き今作もお立ち寄りくださりありがとうございます♡全然下書き出来てないのですが、出しちゃいました！また違った深田くんをお楽しみ頂けたら嬉しいです^^* (2022年10月22日 22時) (レス) id: 91bb1041eb (このIDを非表示/違反報告)
ちょる(プロフ) - さっそく第二弾ありがとうございます！竜田さんのお話待ってました！こんなに早く第2弾が読めるなんて幸せです🥹 またこのお話を楽しみに仕事頑張ります🫶🏻🧡 (2022年10月21日 23時) (レス) @page3 id: 5829697164 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：竜田 | 作成日時：2022年10月21日 23時
