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少し肌寒いある冬の日。仕事を終え、駅から家までの道を歩く。
俺の名は阿部亮平。有名企業に勤める普通の会社員だ。２７歳になったものの、彼女が出来る感じも無く……今日も１人暮らしの家に帰る。まあ今の生活に不自由も感じていないし、このままでも全然いいんだけど。
真っ暗な道を歩いていると段々と風が強くなってきて、自然と歩くスピードが速まる。
もう３月なんだからいい加減暖かくなってほしいんだけど。まあ、天候を恨んでも仕方ないよね。空を見上げ、明日は晴れそうだ。なんて思いながら家路を急ぐ。
家に着いて、鍵を取り出し玄関の扉を見ると、ドアの上の方に見たこともない虫が。
しかも手で払っても一向に動かない。
「……虫の知らせ。…なんて、」
朝までにはどこかへ飛んでいくだろうと、部屋の中にだけは入らないよう注意して扉を開ける。やっと暖が取れる……と喜びをかみしめていると、
何故か付いている部屋の電気。家を出たのは朝だし、ついているわけがないんだけど。
部屋の電気を付ける泥棒なんているのかよ、と思いつつ、忍び足でリビングへ向かう。
「…………は？」
とりあえず泥棒ではなかったので一安心。地元から急にやってきた親でもなかったので一安心。……そして、その安心を楽々と壊していく、理解不能な現状。
「…だれ、あんた」
「うっわぁ、かーわいー！」
「……ちゃっ、」
ソファーの上に座って俺を睨む子が１人、俺を指差して物凄い声量で叫ぶ子が１人、そして床にうつ伏せで寝そべってばたばたしてる子が１人。
だれ、あんた。に関してはこっちの台詞でしかないんだけど。
なんだなんだ？何が起きてんの？どういうこと？
目を擦ってみても、頬を抓っても、一度部屋を出てもう一度中に入ってみても、何も変わらない。
数秒経ってとりあえず子供が３人、突然俺の家に現れたというのが事実なのはわかった。夢じゃないのも、幻覚でもないことも。
もちろん、理解は、できない。
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おれん。 - めっちゃくちゃおもろいです！マジで続き楽しみ！更新頑張ってください！ 期待してます！めめ可愛すぎる… (2022年10月9日 23時) (
レス) @page10 id: 67bfb56258 (このIDを非表示/違反報告)
虹色しっぽ - 楽しく見させてもらいました！更新頑張ってください！ (2021年8月24日 18時) (レス) id: 779b4574fe (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - 更新、楽しみに待ってます！頑張って下さい！！ (2021年3月20日 0時) (レス) id: 2467065cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2021年3月5日 15時
