支えられ、支え合う (ページ23)

今日:13 hit、昨日:32 hit、合計:268,868 hit

・ページ23

亮平side

亮平｢はぁ...｣

涼介｢ねぇ、マジで大丈夫なの？熱上がってない？｣

亮平｢低気圧のせいだから...｣

涼介｢いや、理由になってないから。保健室行こう？｣

亮平｢今日みんな仕事...｣

朝から山田にバレて授業もまともに聞いてられないくらいにはなってた
でも、今早退ってなったら誰かは絶対病院から抜ける事になるから迷惑かける事になるし、蓮だって早退する理由はあるけど頑張ってるのに俺は早退するとか絶対にしたくなかった
だから山田には申し訳ないけど、頑固に教室にいた

慎太郎｢ｹﾎｯ...あれ、亮平まだ保健室行ってなかったの？｣

亮平｢慎太郎...｣

慎太郎｢あ、なんなら俺と一緒に病院行く？俺、どうせ北斗か優吾が終わるまで待ってるし｣

亮平｢え、それは...｣

涼介｢あ、いいじゃん！そうしな｣

って流れになって、どうにか6限まで耐えたら慎太郎に支えられながら病院にほぼ強制って感じで連れて行かれた
俺、検査以外で自分の事ではここに来ないよ？
一応兄弟だって働いてるし、父さんもここの偉い人だった訳だし、色んな人に知られてて来づらいじゃん？

慎太郎｢待ってね...ｹﾎｹﾎｯ...いまっ
...しょっぴ...ｹﾎｹﾎｹﾎｯ！｣

亮平｢あ、え、ちょっと慎太郎！？｣

病院に着いてから慎太郎の咳も酷くなっていってて、俺も全然動ける身体じゃ無かったしやばいと思った
そしたら偶然通りかかったみたいで慎太郎のお兄さんの樹くんと北斗くんが対応してくれて、俺は翔兄の所に連れてこられた

翔太｢取り敢えず、こっちな｣

亮平｢え、仮眠室？｣

翔兄に支えてもらって職員の仮眠室に寝かされる

翔太｢照呼ぶからそれまでここ。いい？｣

亮平｢え、俺、帰れるっ...｣

翔太｢ほら、無理に立つからそうなるんじゃん｣

俺が立とうとしたらふらついて翔兄が慌てて支えてくれた

亮平｢え、翔兄、それって...｣

翔太｢点滴だよ。明らかに熱高いって感じだし、寝てる間に照も来てくれるだろ｣

亮平｢え、いいよ｣

翔太｢いや、これやらないなら熱高いし救急連れて行くよ？それとも小児科で知識がある大兄呼ぶ？｣

それはずるい...
上2人の兄貴達が1番怒る事知っててそんな事言う？

亮平｢...痛くしないで？｣

翔太｢いや、こんなの一瞬だから。ほら、目瞑ってろ｣

翔兄が俺に周りが見えないようにされてる間に刺された
いや、痛いじゃん
そう思ってたんだけど、段々眠たくなってて、いつの間にか寝てた