일상2

SM side2 ページ8

Aはご飯を食べながら

ずっと元彼と連絡してる。


そもそも別れてずいぶん経つはずなのに

会いたいって電話してくるのってさァ…



SM「連絡するのやめなよ」


「んー？
なんだ、嫉妬かスンミナ〜」




笑いながら俺の手を握ってくるアホA。


冗談ぽいスキンシップにムカついて

パッて握られた手を振り払ってやった。




「……あのさ、言うけど
俺べつにゲイじゃないからね？」


SM「そんなのどうでもいいよ」


「そ？ゲイだと思って避けたのかと」


SM「違うよ。
なんかムカついたから避けたの」


「なぁ〜んだ」




なんて呑気な態度…

あー

本気でイラついちゃった。




SM「お前さ、鈍感なのもいい加減にしなよ。
元彼に誘われて普通ご飯行く？
どう考えても相手はまだお前とヨリ戻したがってるでしょ」



「でも俺は付き合う気ないよ？」



SM「お前はなくても向こうはあるの！
男だろうが女だろうが、元恋人には変わりないんだってば」



「俺ってそんなに信用ない？」



SM「あ…いや、そういうわけじゃ…」



「スンミナ。
自分の気持ちも抑えられないのに
他人の気持ちをコントロールできるわけねーよ」




Aの言う事は、確かにそうだ。



正直に言うと

俺が知らないAを知ってる人の存在に

俺は嫉妬しすぎた。


だけどAは

変に期待を相手にさせたままなんじゃない？




「別れても大切な人には変わりないし」




Aの言葉に頭を一瞬ぶたれたかと思った。


アイドルだから言わないだけで…

もしかしてまだ…



「スンミン？
おーい、スンミナ？」


SM「Aは、、まだ好きなの…？」


「もう恋愛感情はないよ。絶対にない。
けど1度でも愛した人を嫌いにはなれないさ。
相手が悪くて別れたんじゃないからね」




やっぱりダメだ。


どこの誰かも知らない人が

Aの“大切な人”っていう

絶対に俺が奪えないポジションを占領してる事が

俺はものすごく嫌だ。



SM「分かるけどでも、、連絡は控えてほしい」


「分かった分かった。スンミンがそう言うなら。
やっぱ嫉妬してんじゃ〜ん」


SM「そうだよ。
ものすごく嫉妬してる」


「ぇ、？」



ご馳走様。って先に席を立って

アホ面してるAを見ると虚しくなってきた。

なんでこんな変人のために

俺が嫉妬しなくちゃいけないんだろう？

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