일상2

6 BC side ページ21

深夜1時。

Aから突然電話がくる。





「チャニヒョン服着てる？
降りてきてー」



BC「降りてって…エントランス？」



「うん。
キム・ソアがいて通れないんだよー」



BC「すぐ行く！隠れてて！」



「んー、いや。
もうバレたっす」



BC「えぇ！？」





慌ててサンダル履いて走って行ったら


Aの手を掴んだキム・ソアと


携帯片手に手を振るA。




「おーい
こっちこっちー」



『なんでメンバー呼ぶの！！』



「だって君が俺を離してくれないから〜」





危機的状況なはずなのに

Aはいつもの調子で喋ってる。






BC「Aから離れてください！」




『はぁ？アンタなんか呼んでないし！
Aに会いにきただけなのに！！』




「そんな怒らないでよ」




『Aがメンバー呼ぶからでしょ！』






キーンと耳に響く声をあげて


今にも狂い出しそうな雰囲気が


あまりに狂気じみてて




もしこの人がポケットに刃物を持っていたら、

とか考えると下手に手出しできない。






BC「お、落ちついてくださ…」




「そもそも君は何の権利があって
俺の時間を奪っているの？」




『……え？け、権利…？』




「そう。
時間というのは限られているのに
俺の人生の一部をこんなくだらない揉め事で奪われるなんて
俺には耐えられない」




『A、わ、私…』




「チャニヒョンなにボケっとしてるの？
警察呼んでよ」



BC「っ！
わ、分かった！」




『！』



BC「あっ！」







“警察”って聞いて逃げ出そうとする彼女。


その手を思いっきり掴んで離さないA。




さっきまで狂気じみていたのは彼女なのに



今はAの方が怖い。







『は、離して…っ』




「逃げないでよ。
俺に会いに来たんでしょ？」



『っ、』






しばらくして、駆けつけた警察官に

キム・ソアはストーカー行為で現行犯逮捕された。



良かったと言いたいけど

同じアイドルとして、なんだか切なくもなった。

7 LK side→←5 IN side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す