僕等のシェアハウス (ページ29)

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LK

男だらけのシェアハウスだから

食材があっという間になくなる。

なにせ高校生組はよく食うからな。

LK「牛肉と、鶏の胸肉と…あ、キュウリが安い」

チラシの特売品を見ながら

エコバッグを準備してるなんて

俺も主夫が板についたもんだ。

「マート行くの？」

LK「うん」

「一緒に行く」

なんで？と思ったけど

荷物を持ってもらえばいいし

特に断る理由もないから連れてくことにした。

LK「んー。
卵が安い…２つ買うか？」

タイムセールの肉をとにかくカゴに入れて

食べきれない分は冷凍するし

野菜は最近高いけど

このマートは形が悪い分他より安い。

よし。

買い物終了。

LK「アイツ……
自分からついてくるって言ったくせに」

買い物の途中から姿を消したA。

すぐ戻ってくると思ったのに

まさか先に帰ってないよな？

LK「はぁ、重い…！
アイツにも手伝わせようと思ったのに
なんで居ないんだよ、くそッ」

重たい買い物袋を持ってマートから出ても

Aはどこにも居ない。

仕方ないからもう1人で帰ろう。

Aのヤツ、ムカつくな。

「あれ？もう買い物終わったの？
置いていかないでよイミノ」

LK「お前が勝手に消えたんだろ」

「ん。たい焼き」

LK「は？
こんなもの買いに行ってたの？」

「こんなものって…いらないの？」

LK「要らないなんて言ってない。
お金は？」

「ツンデレ。お金なんて要らないよ。
1つタダでくれたんだ」

LK「タダで！？なんで？」

「ん？
そりゃぁ…俺が可愛いから？ㅎㅎㅎ」

自分で自分のこと可愛いとか言うか？

だけど今の笑った顔

確かに可愛かった、、

「なんだよ、その顔。
嘘にきまってんじゃん」

LK「は？」

「普通に２つ買ったの！
ミンホと食べたかったから」

おい、うるさいぞ心臓。

そんなに速く動くな。

「おいしいね」

LK「うん」

「次はミノがなにか奢って」

LK「は？なんで俺が。
Aが勝手に買ってきたんだろ」

「おー。まさにイミノらしい答えだ。
ツンデレの鏡だね」

LK「俺がいつデレたんだよㅎㅎ」

Aは頭から食べる派か。

幸せそうに食うな…甘いもの好きなのか？

「ほら、今！」

LK「？」

「すごく甘い顔で笑ったじゃん」

はぁ、、、

コイツといると調子狂うんだけど。