僕等のシェアハウス (ページ16)

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CB

学校は試験の日が発表されて

リビングのほうがスペースがあるから

部屋から教科書とノートを持ってきた。

皆んなまだ帰ってきてないし

夕飯まで勉強するか。

「勉強してんの？」

CB「あ、ヌナおかえりなさい」

Aヌナも学校から帰ってきたみたい。

自分の部屋に荷物を置いてから

またリビングに降りてきたヌナは

自然に俺の横に座って編み物をしてる。

別にわざわざ俺の隣でしなくても…

CB「…なんすか」

「勉強教えてあげようかと」

CB「Aヌナ勉強できるんですか？」

「俺だって高校卒業してるんだから！」

Aヌナには悪いけど

金髪で女の子っぽくて

専門学校で洋服ばっか作ってる人だから

あんまり勉強とか出来なさそう。

CB「じゃあ数学教えてくださいよ」

「どれどれ〜？」

CB「ここの問題」

「これはね、この式を使ってさ、」

CB「あー、なるほど」

「んじゃ、この問題解いてみて。
そうそう。チャンビナ頭いいじゃん」

CB「おーヌナ！
思ったより勉強できる人なんですね！」

「自慢じゃないけど、俺んち医者の家系だから」

Aヌナは意外にも頭が良くて

上手く教えてくれたし

できたら良く褒めてくれた。

CB「でも、
Aヌナは医者にならなかったんですね」

頭良いのに、もったいないとか

単なる他人の思考なんだけど。

「医者なんか絶対に嫌！
こうして編み物したりするほうが、よほど良いよ」

俺の肩に編み物を当てて

サイズを測ってるけど…

もしかして俺に？

「チャンビンはこの青色すき？」

CB「好きですけど、、？」

「青が好きなのに、赤を好きになれ！
って言われても無理だよね」

Aヌナは器用に編み物を編んでる。

確かにヌナは勉強より

裁縫してる方が好きなんだろうな。