Just like yesterday. (ページ6)

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『こんにちはーーー』

今日は昼からのバイト

『あれ、オンニ今日いない？』

「なんか風邪引いたらしいよ」

『ヘルプなし？』

「うん、だから今日は4人だね」

『すっくなぁ、連絡してくれたらもっと早く来たのに』

「せっかくヌナが午前休める日なのに呼んだら意味ないでしょ？」

まぁそうか。優しいなヨンボク、でもオンニが風邪は珍しい。あとでカトクでもしておこう。
とりあえず急いで着替えてオーダーとろう

『ご注文お決まりでしょうか？』

「おすすめありますか？」

『そうですね、』

今はこれが旬！というメニューはないけれど…

『オレンジが今の時期すごく甘いんです。私ならオレンジを頼みますね』

「…うん、オレンジパフェでお願いします」

『はい！』

そうか、店員おすすめのポップとか作ったらいいのか
接客しててタメになることはたくさんある。
たまに変なお客さんもいるけど、

『ヨンボガ、今ってみかん美味しいよね？』

「ここのカフェなんでも美味しいと思うよ？」

『そうか、』

あ、あの人会計しそうだな

『あー私レジ回ってくる』

「はーい」

カップルかな、いや多分あれは…カップルではない。まだ片思いか両思いの付き合う前だな。なんて余計なことを考えながらレジあたりをうろうろする

『ありがとうございました』

やっぱり付き合う前だったか。男性が払ってたな。女性は申し訳なさそうな顔だった。いくら奢るとか言われても申し訳ないが勝つよなぁ…

「ヌナ、これ補充していい？」

テイクアウト用のケーキとクッキーが足りなくなってたようで、ヨンボクが作ってくれていた。

『うん、ありがとう』

お客さんが入ってきた、1人だ。
『いらっしゃいませ』

「あの、テイクアウトお願いしたいんですけど…」

『テイクアウトのメニューはこちらになります』

「え」

なんだろう。間違ってたかな。

『どうされ、』

「A、？」

『え、？』

知り合いだっけ？
そう思って顔を見る。

『……リノ』

よく知った、いや。知っていた顔だった。