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「でも思わせぶりじゃないんじゃないかな」
「僕の友達もね元カノに未練があって今頑張ってるんだって」
「まだ出会えてもないけどずっと探してるんだって」
『よく、探せますよね。１回上手く行ってないなら２回目もうまくいかないって私は思うけど、』
「そうだね。でも失くして気づくこともあったんじゃない？」
失ってから大事さに気づく。よく聞く言葉だ。
なんで今まで気づかなかったのに今更気づくの？自分勝手すぎるでしょ。昔からその言葉を聞くたび私はずっとそう思ってる。
底が見えたカップを置いてチーズケーキを食べ始める。
周りにはキラキラしたカップルがデートしていて、幸せそうだと思った。と同時に私に喪失感が落ちてきた。
私たちもあんなふうに見えてた？ねぇリノ。
「もし、相手に惹かれそうになっても情なのか本当に好きなのかは区別しなきゃだよ」
『情…、？』
「昔付き合ってた頃のあの時の感情を思い出してしまって好きと勘違いしてしまわないように」
『まるで自分があったような話し方ですね』
「へ、あ、いや、これは違うよ？」
チャニオッパにも未練があるのか、
それともあると勘違いしていたのか
『オッパ、ありがとうございました。友達にも伝えておくね』
「えAの多くない？」
『いや、これはお礼です！』
「え、いらないのに…」
『チャニオッパとゆっくり話せてよかった。また明日カフェに来てね』
「僕のアドバイスでよければいつでも聞くからね」
やっぱりオッパは頼れる。
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作者名：ありす。 | 作成日時：2024年4月7日 14時
