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#87 ページ37
Aside
会わない...
皆といない時間を増やしていけば
私は皆と会わんくてもやってける
って思っとったのに
皆が電話してくれたり、メッセージくれたり
拒否するのわかっとって病院来てくれたのも知ってる
けどこれでいいんや、って思ったら
謙杜からの電話
初めは出ないって決めたんやけど
SNSもテレビも見てなくて
謙杜の声を聞いたのは
だいぶ前
声...
そう思ったら謙杜に電話かけとって
あのときの約束のように
謙杜は私の名前を3回呼んだ
やから私も部屋から見える綺麗な空に向かって
謙杜の名前を3回呼んだ
退院日
大吾くんがおって
今すぐ抱きしめたかったけど
ちゃんと話してからやないと
謙杜と思い出の道を帰るとき
伝えた
「もう皆と一緒に活動出来んかもしれん」
と、そしたら謙杜が
ほんまに末っ子みたいに
いやや、いややって
謙杜「Aちゃん、寒なってきたな」
長尾side
Aちゃんは迷ってるから
まだ確定やないから
今戻さんと...て思ってゆっくり歩いてたくさん話してたら
風が強くなってきた
桜「大吾くん...」
長尾「ん？」
桜「電話して...」
長尾「Aちゃんからせんの？」
桜「うん」
大吾くんにも伝えるんやろうか
っておもいながら電話をかける
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作者名：なす | 作成日時：2023年2月6日 22時
