頼りかた【2】 (ページ4)

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#54 久しぶりのページ4

謙杜side

午後のお仕事が終わって

直行でAちゃんのところへ

ドアの前緊張するな、2ヶ月も待たせてごめんなさい

「トントン」

桜「はい」

長尾「Aちゃん」

桜「謙杜〜」

久しぶりにみるAちゃんは

前までも長かった髪が更に伸びてて、

にこーってするAちゃんは変わらへんけど…

痩せてた。

副作用とかでしんどそうやって大橋くんが言っとったな

長尾「Aちゃん」

どうしても抱きしめたくなった

桜「どうしたん、甘えたさんやな〜謙杜は」

長尾「来れんくてごめんなさい」

桜「私とタイミングが合わんかっただけやろ？」

ちゃんと行ってたんわかってたんや

挨拶出来なくてごめんなさい

桜「謙杜と会えただけで今日は幸せやな」

…泣いてる

俺は立ったままでAちゃんは座ったままやったから

上目遣いでこっちを見てきたと思ったら泣いてるんやで？

長尾「どうしたん？」

桜「ゴホッゴホッ」

長尾「大丈夫？」

背中をさすって落ち着くまで待ってたら

桜「謙杜、ごめんな」

長尾「なんで謝るんですか」

長尾「俺もAちゃんと会えて嬉しい」

それから2ヶ月の"会えなかった"を埋めるように

沢山話した

一方的に俺が話してただけやけど

桜「ほんでほんで？」

長尾「で〜丈くんがな？？？」

楽しい時間てほんま一瞬やんやな

長尾「…じゃあ」

桜「きーつけてね」

長尾「うん」

桜「そんな悲しそうな顔せんで！頑張ってな」

長尾「Aちゃんも！！」

桜「ん、じゃあね」

やっぱりAちゃんは特別やな〜

大吾くんみたいな気配りさ

流星くんみたいなかわいさ

みっちーみたいな笑顔

高橋くんみたいな器用さ

大橋くんみたいな明るさ

丈くんみたいな騒がしさ？

いいとこが詰まってんねん、