頼りかた【2】 (ページ21)

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次の日

約束通り早めの時間に病院につくと

桜「ﾊｧ…ﾌｩ…」

看護師「桜さん、大丈夫ですからね〜」

こんなA初めて見た

苦しそうで、泣きそうなA今にでも抱きしめたかった

それを何度も耐えてる

1人で

流石に病院の人とかも力になってくれてるんやろうけど

俺らに「来ないで」と言ってたのは

この姿見せたくなかったんやろうな

結局俺が入れたのはAが点滴で落ち着いて寝たとき

藤原「ごめんな」

数十分後

桜「…丈くん」

藤原「A」

藤原「大丈夫か？」

こんな時にすっぴんだとほんまに赤ちゃんやな

って思いながら見てる俺を殴ってくれ

桜「冷たくしてもーた…」

藤原「大吾と大橋とかにやろ？」

桜「聞いたん？」

藤原「あいつらも気にしとんよ」

藤原「Aのこと心配やねん」

桜「どこまで聞いたん？」

藤原「窓開けてたこと覚えてないことと」

藤原「元気なかったってこと」

桜「お酒の話は聞かんかったん？」

「聞いてないで」って伝えると「そうやったん」って

なんのことかさっぱりだったがここでは

聞かん方がいいと思って

何も聞かなかった

桜「丈くん、」

Aは助けを求めるように泣きながら言った

桜「ごめん、もう頑張れんかも」