頼りかた【2】 (ページ13)

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西畑side

こっちもあっちもでパニックやけど

まずは恭平に電話をかける

西畑「でるかなー」

「ﾄｩﾙﾄｩﾙﾄｩﾙﾄｩﾙ」

恭平「はいっ…」

西畑「ごめんな、今起きた？」

恭平「うん…」

西畑「Aのとこ行って欲しいんやけど」

恭平「え、Aの家っすか」

西畑「ちょっとしんどそうやから」

西畑「みっちーにも俺から言っとくから直ぐに行って」

恭平「はいっ、Aのためなら」

といってブチッと切れた電話

多分目冷めたやろうな

みっちーにも同様のことを伝えると

ようやく

大橋「おはよう」

西畑「おはようさん」

西畑「珍しいな、こんなギリギリで」

大橋「今日はお迎えやなかったからかな」

なんてとぼける

西畑「なんかあったん？」

大橋「え、」

西畑「Aのこと？」

大橋「仕事終わったら話そや、」

西畑「わかった」

それまで集中、そう考えて息を整えた

恭平side

運がいいのかこれでもかってくらい

大きな音で鳴る電話

出るとAがしんどそうやからって

とりあえず直ぐに支度してタクシーでAの家まで向かう

「恭平」

入口まできてインターホンを鳴らそうとすると

声をかけられた。知ってる人やけど

恭平「Aの部屋番号いくつやっけ？」

道枝「え、俺も知らん」

いつもはAと一緒に入ったり

年上組がインターホンを鳴らしてくれるから

番号覚えるなんてしてなかった

ましては絶対に覚えてなさそうな2人やで

しょうがないからと

Aに電話をかける

恭平「もしもしA？部屋いくつやっけ？」

「…」

恭平「A？」

桜「…きょ、きょうへい」

恭平「どうしたん？」

桜「…」

恭平「部屋番号は？」

桜「ん、○○○」

恭平「すぐ行くから待っといてな」

さっきのなんだったんやろ…