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Side ラウール
気づいたら辿りついていた人通りの少ない橋の上
ねえ、ママ…
先に一人で逝っちゃうなんてズルいよ…
『ごめんね…ラウール、ママ弱いね…
ラウールは強い子だから大丈夫だよ』
ママがいない世界なんてつまらない
生きている意味がわからない
ママといる時間が唯一僕が笑顔でいられる時間だったのに
ママにとって僕が強く見えたなら
それはママがいたから
ママがいたから頑張って生きようとしたんだよ？
ママがいなくなった僕は何もできない…
ねえ、ママきっと一人は寂しいだろうから…
ううん、僕が一人は寂しいから…
橋の真ん中まで移動して真下の川を見つめ
思いっきり深呼吸をする
ru「今からそっち行くね…ママ…」
覚悟を決めて飛び降りようとした瞬間
fk「危ないっ！！！」
僕の願いは阻止されてしまった…
fk「はぁ…はぁ…危なかった…」
どうしてこの人は見ず知らずの僕を助けようとするんだろう…
fk「ダメだよ…死のうとするなんて」
なんでだろう…
この人にそう言われた途端さっきまで飛び降りる気でいた僕が凄く怖く感じる
fk「まだ若いんだから死ぬのは早い！」
ru「………そう、ですね…」
fk「君、ご両親は…？心配するでしょ」
ru「…いないです」
あれ、なんで僕はこんなにも簡単にこの人の質問に答えているんだ
fk「…なるほどね、じゃあ家来る？」
ru「えっ…？」
fk「いや、勿論無理にとは言わないよ」
でも不思議と僕を助けてくれたこの人だったら、ついて行ってもいいんじゃないかって思った
ru「…行きたいです」
ここから、僕の人生が変わろうとしていた
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彩綾s - こういうお話好きなので、これからも更新頑張ってください！ (2020年3月16日 16時) (
レス) id: 254e5d5aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2020年3月13日 14時
