【9人兄弟】深澤家の日常 (ページ9)

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☆たまにはさページ9

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〔照〕

亮平って、昔からあまり甘えないの。

甘えたとしても康二やラウみたいにぎゅーとか抱っことかそうゆうのじゃなくて、なにがほしいとかなにがやりたいとかそうゆうのばかり。

我慢してんのかは知らないけど、溜めて溜めて、自分追い込んで、最終的に爆発。

それに時々、いつかいなくなりそうで怖くなる。

兄貴たちと下3人は仕事やら学校やらでもう家を出た。

俺は久々の休みだしと思って、部屋でトレーニングとかいろいろ仕事に役立ちそうなことをしてると時間は11時。

未だに起きてない亮平。

照「りょう？」

亮「・・・」

返事無し。

勉強でもしてんのか？

いや、でも声はかけてくれるよな。

照「りょう、入るぞ」

ドアを開けると真っ赤な顔して寝てる。

呼吸は少し荒いけどしっかりしてるか。

アイス枕と冷えピタ持ってこよう。

照「ん？りょう？」

手首を掴まれたから振り向けば、涙目な亮平。

亮「だぁめぇ、ここいてｯ..ひとりやらｯ...」

照「アイス枕とか持ってくるだけだから、寝てて？」

亮「やぁｯ..ｸﾞｽｯ...」

照「あぁ、泣くな泣くな。体起こせるか？」

亮「んｯ...」

照「っしょ...」

抱っこして1階に降りる。

亮「ひかぁ、」

照「んー？」

亮「なつかしーね、ひかぁのらっこ、」

照「そうだな笑」

亮「ふふ、りょう、ひかぁのだっこぉが、いちばんすきぃ、」

照「ありがとう笑」

今日、めっちゃ素直なんだけど。逆に怖い。

何か起こりそうで。

それから亮平をソファに下ろして、体温計を脇に挟ませて、冷えピタを持ってきて貼ってあげる。

pppp...

電子音がなって、見れば38.4

大人の38度超えはきつい。

何も無いことを願って、頭を撫でてやれば小首を傾げる亮平。

亮「？？」

照「ｷﾞｭｯ...亮平、一緒に寝るか」

亮「うんｯ！」

和室に布団を２枚敷く。

照「亮平、アイス枕ちゃんとしないと下がんないから」

亮「つめたいもん、いやｯ..ひかぁのうでまくらでいい、」

照「じゃあ、寝たら横にならせるからいまは抱っこしてやるか？」

亮「・・・いいの、？」

照「おう。おいで？」

亮「ｷﾞｭｯ...」

背中をトントンしてやると、亮平はあっという間に夢の中。

そっと寝かせて、俺も少し寝ようと思って、目を閉じた。

どれだけ経ったんだろ。

揺すられる感覚で目を覚ます。

照「りょう、？」

亮「ん...」

照「あ、ねつはかって、」

寝起きで頭動かないけど、体温計渡して熱を測らせる。