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翔太の目の前にマグカップを置いて
少し間隔を空けて彼の隣に座る。
隣にくっついて座ってたことが既に懐かしくて
胸が締め付けられる。
なんで、、こうなっちゃったんだろうね。
『まずは何から話そっか』
翔「…」
『あたし、さ。翔太のこと覚えてないくらい昔から大好きだったの。
だから、あの時涼太がくっつけてくれて
翔太があたしのこと好きでいてくれたこと、ほんとに嬉しかった』
翔「…うん」
『今もお付き合い出来てるからこそ、正直結婚も意識してた。
翔太とどんな家庭を築いていこうか、想像した日もあったよ。絶対幸せなんだろうなって。
でも、最近の翔太は昔と打って変わって冷たくて
…ほとんど毎日泣いてたよ』
翔「…っ」
『お弁当いらないって言われた時は、もうどん底で苦しかった。
彼女でいる意味あるのかなって。
何度も涼太には泣き付いて、奈子ちゃんにも迷惑掛けて、もうほんとに翔太のことを嫌いになろうと思った。
でも、そんなの無理だった。あたしから終わりを決めることなんて出来ないって』
翔「…俺だって出来ねぇよ」
『うん。でも、今日久しぶりに翔太とお出かけ出来てほんとに楽しかった。
好きだなあって、改めて思ったよ。
でも、それはきっと聞いちゃったんでしょ？
…転勤の話が来てること』
転勤の話を出すと、翔太の眉毛がピクっと動いた。
やっぱり知ってたんだね。
じゃなきゃ、あんな急に態度は変えられない。
その話がなきゃ、翔太の態度はあのままだったと思う。
『今までこんなに一緒にいたんだもん。
お互いが離れることが想像できなかったんだよね。
あたしもそうだった』
翔「相談、してくれれば良かったのにって。
おれのそばから離れてくなんてありえないって思ってたけど、Aからちゃんと聞きたかった」
『うん、それはごめん。でも、話そうとしても最近の翔太はちゃんと聞いてくれた？
話し掛けても素っ気なくて、帰ってきてもスマホに夢中。
そんな状況で言っても、きっと意味ないって思ったの』
あの子に夢中だった翔太に言っても無駄だったでしょ？
そう言うと、図星だったのか悔しそうに顔を顰め
さらに俯く。
『そして今日、あたしは賭けに出たの。
出掛けてる最中、あたしだけ見続けてくれたら転勤の話は断ろうって。
でも、あんな上の空の翔太を見たら
背中を押さない訳には行かなかった。
ねえ、翔太？
一度離れてみよっか…』
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星(プロフ) - あみさん» お返事遅くなり、申し訳ないです。そんな、初めてのコメントを私なんぞの作品にしていただき、凄く嬉しいです。ありがとうございます！これからもどうぞよろしくお願い致します！ (2020年5月27日 23時) (
レス) id: 0ba7aea0fa (このIDを非表示/違反報告)
星(プロフ) - りささん» お返事遅くなり、申し訳ないです。コメントありがとうございます！そんなこと言っていただけて、本当に幸せです。これからもどうぞよろしくお願い致します！ (2020年5月27日 22時) (レス) id: 0ba7aea0fa (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 大好きな作品です！切ない気持ちになりながら読みました。感想書いたの初めてです！続き読んできます。応援してるので、頑張って下さい！ (2020年5月25日 19時) (レス) id: f39d8d3d6f (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - はじめまして！初めて妄想でこんなに泣きました（ ; ; ）応援してます。今すぐ続編読んできます。この作品に出会えて幸せです（ ; ; ） (2020年5月25日 18時) (レス) id: 92e83ae684 (このIDを非表示/違反報告)
やまだ(プロフ) - こんなにも涙が止まらない作品は初めてでした。第二章もとても楽しみにしています。がんばってください (2020年5月24日 17時) (レス) id: 14cf196ee8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星
| 作成日時：2020年5月12日 0時
