ふぇいくかっぷる。《Ryohei.A》 (ページ25)

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それから日は過ぎて行き、仮恋人の契約から

あっという間に2週間が経とうとしていた。

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不思議なもので、2週間もすれば彼の好きなものや仕草も段々と分かってくる。

もうすっかり私達の行きつけとなったあの居酒屋。

仕事を終えて時間がある時には立ち寄るようになった。

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そこで、彼が決まって食べるものが『枝豆』。

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枝豆をもぐもぐしている時の彼の食べ方が

何ともハムスターみたいで可愛いなぁなんて思ったり…

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そして、笑う時は意外にも手を叩きながら豪快に笑う。

それが見ていて気持ちよかった。

最近では私の前で笑顔を見せることも多くなったんだ。

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あ「おっかしいなぁ…」

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初めはこんなつもりじゃなかった。

何気なーく一日を何気なーく一ヶ月を過ごして彼とはおさらばするつもりだった…

彼の知らない一面を次々と知っていく。それは私にとって新鮮なことで。

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好きとかではないんだよ…ただ。

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そんな葛藤をしていたら、

ランチの時間がやって来る。

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渚「Aちゃん、一緒に食ーべよう！」

あ「もちろんです！！」

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二人して、食堂の椅子に腰かける。

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渚先輩とも大分仲良くなって来たなぁ。

一緒にご飯行ったり、仕事の愚痴を聞いてもらったり。

本当に心から頼りになる先輩。

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本日も女子トークに花を咲かせようとしていたら…

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宮「お疲れ様。俺らも隣いい？」

阿「二人共お疲れ～」

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ふと上から降りかかって来た声。

他部署の女の子達を振り切ってこちらへとやって来た。

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渚「女の子達から睨まれるのはごめんですけどー」

宮「えっ、そうなの？」

渚「…ふふ。冗談ですよ。隣どうぞ？」

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渚先輩。さすがだわ…

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