ふぇいくかっぷる。《Ryohei.A》 (ページ3)

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咲「で、どんな感じだったの？新しい会社は」

あ「うん。まだ分からないけどすっごく綺麗だし広いし。仕事する環境は申し分ないかな。あとは…」

咲「？」

あ「周りの人と上手くやっていけるかが不安…」

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顔合わせを終えて2日後。

正式に明日から会社に異動することが決まった。

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そんな中で前の職場の同期だった咲と昼下がりのランチ。

私が一番仲良くしてた同期の一人でもあって

なおかつ話の相談相手でもあったり。

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咲と会えば私の緊張も少しはほぐれるかなあなんて。

無理言って呼び出した次第だ。

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咲「Aならきっと大丈夫でしょ！まっ、でもひとつ言うなら…」

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咲が私の顔をじーっと見つめる。なんだろう？

って思えば普段はなかなか本音を口にしない彼女が…

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『A居なくなっちゃってちょっと寂しいなぁとか思ったり？』

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え、何、その不意打ちの言葉。思わずよしよししてあげたくなる。

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あ「私も咲と離れ離れで寂しいよ～っ」

咲「ちょっ、何！気持ち悪いって！」

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嫌がる咲をよそに頭を撫でようとすると、全力で拒否する彼女。

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だって嬉しかったんだもん！

って言うと咲はため息をついて

仕事は出来るのにAってたまに子供みたいだよね、なんて。ま、そのギャップがいいのかって笑う。

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そうして、少ししてティーカップに口をつけた咲が頬を緩ませながら尋ねて来た。

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咲「…そうだ！誰かいい人とか居たー？」

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あ「んっ？何がぁ？」

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咲「何がぁ？じゃなくて！ほら、かっこいい、人とかさ！」

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絶対そういう話してくると思ってたら案の定。

本当恋愛話とか大好きなんだから、咲は…

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あ「残念ながら。あ～でも…」

咲「でも？」

あ「すっごく優しい人は居たかな。真面目そうで」

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