ふぇいくかっぷる。《Ryohei.A》 (ページ1)

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＊Prologue ページ1

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あ「私がですか？！」

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びっくりして、つい大きい声を挙げてしまう。

そんな反応に目の前の上司は小さく笑った。

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私の名前は、羽瀬A、25歳。

仕事大好き。とにかく仕事が大好き。んでもって、恋愛なんて学生時代に置いて来た。

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貿易関係の小さな子会社に勤めて、もう2年半。

仕事だって、ここでの人付き合いだって分かって来た時に命じられた突然の異動の話。

何が一番驚くかって、そりゃあ。

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「早速来週にも顔を出して欲しいとのことだよ。選ばれたことに誇りを持って、頑張って来い！」

あ「え、あ。はい…」

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選ばれただなんておこがましい。きっと、ただの偶然だろう。

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驚きの理由。それは…

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異動の先に告げられた部署はまぁエリートというか

この会社の遥か上を行く有名な親会社で…

そんなところで私が仕事が出来るなんて信じられない。

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嬉しいけど、なんか少し寂しくなる。

ここでの環境の良さに居心地感じてたのに、なぁ。

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これからどんな毎日が待っているんだろうか。

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仕事には慣れるか、人付き合いは上手くやって行けるか…つい頭の中ではそんな心配ばかり。

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けど、そんなことよりも

もっととんでもないことが起こるということを今の私は多分まだ分かってない。

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