First Love. ２【白】 (ページ10)

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５９.◎ ページ10

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店員「いらっしゃいませ、カウンターのお席でもよろしいでしょうか？」

　

　

　

　

今の時間、お店は結構混んでいて
テーブル席は空いてない様子

　

　

　

　

　
「どうする？」

　
　
『もちろんいいですよ！寧ろカウンターがいいです！』

　
店員「かしこまりました、ではご案内致します」

　

　

　

　

　
ラウールくんは積極的に返事をして店員さんの後をついていき
私はその彼の後ろをついていった

　

　

　
　

　

　
店員「決まりましたら、またお呼びください」

　
『はーい』

　

　

　

　
私と彼の間にメニューを置いて、店員さんはフロアへ戻った

　

　

　

　

　

　
『すみません、勝手にカウンターにしちゃいましたけど』

　

　
　
　
メニューを見ながら申し訳なさそうに言った彼

　

　
　

　
「ううん、全然いいよ
　ラウールくんカウンターが良かったんでしょ？」

　
『良かったというか、んーと…、
　カウンターだと横じゃないですか座るの』

　

「うん」

『テーブルだと向かい合わせになって
　緊張するなぁって思いまして…、はい(笑)』

　
「なるほどね(笑)」

　

　

　

　

　

彼のその真っ赤な耳が、緊張しながらも
頑張って言ってくれたんだろうなって事を物語っている

　

　

　

　

　
　
「でも、正面で座るよりカウンターって落ち着いて話しやすいよね
　私いつも焼き鳥屋さんとかカウンターで
　おじさん達と並んでるし(笑)」

　
　
『そうなんですか？
　じゃあ、良かったです(笑)』

　

　
あははっ、と無邪気な顔で笑うラウールくん

　

　
　

　
少しは緊張解れたかな？

　

　

　
　

　

　
『Aさん、おじさんと食べるんですか？焼き鳥』

　
「そうじゃないよ(笑)
　普通に翔太と、
　
　…あ、えっと、前一緒に来た渡辺って男とね、よく行くかな」

　

　

　
　

　
　

　
今はあんまり翔太の名前は出さない方がいいかも
ってなんとなくだけど思った

　

　
　

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