First Love. １【白】 (ページ2)

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２. ページ2

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『めめ～』

　

　
お昼休みにいつも通りめめとこうじくんのいる教室にやって来た

　

　

　
「お～、ラウもう来たの」

　

　

　
あくびをしながら伸びているめめは
多分前の授業寝てたんだろうな、って分かるような寝起きの顔

　

　

　

「ラウ～、お弁当あるで～」

　
『マジで！ありがと～』

　

　

　

　
こうじくんはいっつも僕の分のお弁当も作ってきてくれる

　

　

　
　

　

　
めめとこうじくんは３年生で僕の１つ上の先輩

　
去年の体育祭で仲良くなってから
今ではこうやって毎日一緒にお昼を食べるくらいの仲になった

　
　

　

　
ま、僕が勝手にそう思ってるだけかもしれないけど(笑)

　

　

　

　

空いている机を集めてお昼の時間が始まる

　

　

　

　

　

『あのね、今日朝駅で定期落としたんだけどさ』
　

　
「どうやって来たん？」
　

　
『お姉さんが拾ってくれたの』
　

　
「良かったじゃん」

　

　

　

　
僕は朝の出来事を２人に話した

　
　

　

　

　

　
「ドラマみたいやなぁ～！
　どんな人なん？その人綺麗やった？」

　

　

　

　
こうじくんは前のめりになって聞いてくる

　

　

　

　
　
『めちゃくちゃ綺麗だった！髪の毛サラサラ～って感じの！

　お礼したいなって思ったんだけど
　学校早く行ったほうがいいんじゃない
　って言われて何にも出来なくてさ』

　

「名前も聞かんかったん？」
　
　
　
『うん』

　

　

　

　

てか僕の名前も言ってなかったな…
　

　

　

　
　

　
「でも一緒の駅なんでしょ？」

　
　

　

　
　
こうじくんの持ってきてくれたおにぎりを食べながら
めめも聞いてきた

　

　

　

　

　
『一緒っていうのかなぁ、
　乗り換えで使う駅なんだよね』

　

　

　

毎日降りてはいるけどあのお姉さんのことは
１度も見たことない

　

見てたら覚えてるはず！

　

　

　
「今日はラウいつもと違う時間にいたんでしょ？
　定期探してて。
　んじゃあ明日も同じ時間にいれば会えんじゃね？」

　
「そうやん！」

　

　

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