212:蜂蜜ボイス ページ12
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駅の近くのスーパーで食材を買い込み、家に帰った。
20時前には家に着く、というラインが届いていたから、すぐに料理を作り始めた。
何だか変に緊張しながら作った料理が出来上がり、櫻井が帰ってきたらすぐに食べられるようにと、料理をテーブルに並べ終わったときだった。
ピンポーン…とインターフォンの鳴る音が響いた。
19時57分。言っていた通り、20時前に櫻井が家に来た。
オートロックを解除して数分後に再びベルが鳴る。
訪問者は誰だか分かっているから、すぐに玄関のドアを開ければ、「ただいま」と言って少し嬉しそうに微笑む櫻井がいた。
何だかこれ、新婚さんみたいで照れ臭いシチュエーションだなぁ、と思いながら「おかえり」と口を開けようとすれば、その前に櫻井がガバっと勢いよく私に抱き着いてきた。
「ちょっ…！びっくりしたっ」
「早く会いたかった」
「え？」
私の肩に顔を寄せて、耳元でそう囁く櫻井の声に、一気に体温が上がる。
櫻井らしくない可愛いセリフに胸キュンだ。いやキュンじゃなくてギュン。
「会いたかったって…朝会ったじゃん」
胸キュンならぬ胸ギュンセリフに動揺したことを隠すように言葉を口にすれば、櫻井はギュッとより一層私を抱き締めてきた。
苦しいくらいの力加減は相変わらず。
すっぽりと身体が櫻井の腕の中に収まった。
「お前が恋しかったんだよ。それぐらい分かれよ」
幾分か低い声で囁くから、耳に熱が募る。
「なあ、キスして？」
私の肩に寄せていた顔を離し、櫻井は私の目を見てそう言った。
蕩けそうなほど甘い視線と声に、すでに私は腰が砕けそう。
キスして？なんて強請る櫻井は厄介だ。意地悪な櫻井よりも厄介。
「A？」
だってもう、蜂蜜のように甘いから。そんな目で私を見つめて、甘い声で名前を呼ぶのは反則だ。
心臓が簡単に壊れてしまう。
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妃紀(プロフ) - 彩佑実さん» コメントありがとうございます！Twitterもありがとうございます(*´ω｀) 仲直りした二人なので甘々続きです(笑)楽しんで頂けているようなら嬉しい限りです。私も櫻井大好きです〜！！次回もお楽しみにして頂ければ幸いです♪ (2020年1月18日 22時) (
レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
彩佑実(プロフ) - お久しぶりの更新ありがとうございます！ Twitterでもちょこちょこいいね等させて貰ってます(^^) 今回も甘々で、想像するだけでも幸せで読みながらずっと口角が上がりっぱなしでした(笑) 喫煙所の櫻井大好きです！ 次も甘いのが続きそうなので楽しみです( ´ ▽ ` ) (2020年1月14日 1時) (レス) id: 4a3840fd47 (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます♪櫻井はツンデレなので時に甘々な顔も出します(笑)だけど彼のことだからそれは計算してやってます( *´艸｀)キュンキュンしてもらえて嬉しいです…！ (2019年12月20日 20時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 喫煙所の翔ちゃん…私の中では｢俺様｣感が強いですが〜自ら｢キスして？｣と甘える翔ちゃんにキュンキュンしました(笑) (2019年12月19日 10時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
ななたん(プロフ) - そうなんですね！わざわざありがとうございます完結まで毎更新楽しみにしてます！ (2019年10月30日 22時) (レス) id: b8e307a5cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2019年10月22日 23時
