186:いつものパターン ページ26
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暫くして乗り換えをする駅に到着し、乗り換えをして数駅を過ぎ、櫻井の家の最寄り駅に着いた。
こうやって二人で一緒の家に帰ることが、随分と久しぶりに感じて、胸の内が甘酸っぱいようなくすぐったさで溢れる。
櫻井の家に行くのは、酔っ払って記憶を無くしたあの日以来。
やっぱりスタスタと自分のペースで歩く櫻井に合わせて歩くのは大変だったけど、今はそれさえも心地良いと感じてしまうくらいには心が飢えていた。
時折それにふと気付いて、私の歩幅に合わせてスピードを緩めるも、すぐに自分のペースに戻る櫻井がまた可愛くて。
どんだけ櫻井のこと好きなんだろ、私。櫻井に心が支配されているみたい。
もう離れられないよ。こんなに好きにさせられたら、もう離れられない。
数分歩いた先に見えたマンションに着けば、素早くオートロックを解除した櫻井の後に続きエントランスを潜った。
エレベーターに乗って８階の櫻井の部屋へと向かう。
部屋の前。鍵を開けた櫻井に、「ん」と顎で先に入るように促され、部屋に足を踏み入れた。
バタン、と閉まったドアの音。
その音が響いた直後、後ろから腕が伸びてきて、ギュッと肩を抱かれ、櫻井に抱き締められた。
その行動にも、やっぱり懐かしさを感じた。
「…翔？」
後ろにいる櫻井に、探るように声を掛ければ、首筋に顔を埋めた櫻井の唇が、そっと触れた。
くすぐったくて身体を捩るも、唇は離れることなく、何度も首筋に優しくキスを落とした。
「…っ！」
柔らかい唇の感触を抵抗することなく堪能していれば、肩に回っていた右手が、ゆっくりと胸元に下がり、服の隙間から入り込んできた。
久しぶりに櫻井に触れられた身体は、熱を帯びて心拍数を急激に加速させた。
「…ちゃんと話、しよ？」
だけどその前に、私たちは互いに向き合わなきゃいけない。
ドキドキと忙しなく動く心臓を何とか抑え込んで、後ろにいる櫻井に声を掛けた。
「…分かってる」
低く囁く声が耳元で響く。その声に、落ち着かせた心臓が再びうるさく動き出した。
「腕、離して？」
分かってる、と言いながらも、一向に離れる気がない櫻井に、諭すように声を掛ける。
このまま抱き締められていたら理性が溶かされそう。
肩に回った腕に手を伸ばし、離すように促せば、ようやく櫻井は私から身体を離してくれた。
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妃紀(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます♪おそらく櫻井は好き過ぎて堪らない彼女に指一本触れさせたくないと思ってると思います(笑)6章も読んでくださると嬉しいですー！ (2019年10月22日 22時) (
レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - キスとハグだけ？私も翔さんと一緒で〜許せないかも(￣▽￣;)触られるだけでやっぱり嫌だ！私の愛も翔さん並に重いのかも(笑) (2019年10月19日 19時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - 結城さん» やっと！仲直りしてくれました〜！本当にすれ違いが酷くて、ここまで辿り着くのに時間がかかりましたね(笑)今後も楽しんで頂けるように頑張ります(*´ω｀) (2019年6月23日 23時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - みかぽさん» みかぽさん！お久しぶりです！コメントありがとうございます♪やっと仲直りしてくれましたよ〜！イチャコラして欲しいですね(´艸｀*) 二宮くんの気持ちを考えると切ないですが、きっと誰か素敵な人が現れるはずです…！更新頑張りますね♪ (2019年6月23日 23時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 仲直りきたー！ありがとうございます(;_;)この瞬間を待ってました(〃ω〃) (2019年5月21日 8時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2019年2月11日 21時
