第25話 ページ29
「待ってくださいよ」
轟くんが前に出る。
「飯田が動いてなきゃネイティヴさんが殺されてた、緑谷が来なけりゃ二人は殺されてた。
誰もヒーロー殺しの存在に気付いていなかったんですよ。規則守って見殺しにするべきだったって⁉」
轟くんが声を荒げる。当たり前の反応だろう、
「結果オーライであれば規則などうやむやにして良いと？」署長が言う。それも正しい。
「人を…助けるのがヒーローの仕事だろ」
「だから…君は卵だ。まったく…いい教育をしてるワンね雄英も…エンデヴァーも…」
「この犬！！」
轟くんが胸ぐらでも掴みそうな勢いだ。
「でもね、轟くん。これはあくまで公表すればの話なの。幸い火傷とかはエンデヴァーによるものとして片付けられるし、目撃者も限られてる。どっちがいい？賞賛の声と処罰か…それともみんなの行動をなかった事にしてみんなの未来の傷を消すか。」
三人とも驚いた顔をしている。まあもう消してあるのだが。
「そういうことだワン。」
「まぁどの道監督不行き届きで俺らは責任取らないとだしな。」
マニュアルさん…半泣きだ。
「……よろしくお願いします。」
三人が頭を下げる。
「大人のズルで君たちが受けていたであろう称賛の声は無くなってしまうが…せめて共に平和を守る人間として…ありがとう！」
面構さんもお辞儀をした。
さあ！特務科に戻って仕事をしよう！
そう思いつつ、Aは飯田が診察を受けている部屋に向かった。
飯田君が診察室から出てくる。
「後遺症…残るんだ。」
「種田くん…あぁそうらしい。神経移植すれば治る可能性もあるらしいが…この腕は俺が本当のヒーローになれるまで残そうと思う。」
「うん、いいと思う、」
多分だが私は今、すごく微笑んでいると思う。
「種田くんはこれから何を？」
「うーん…近くのタピオカ屋にでも行って、体験先に帰ろっかなって思ってる。」
もちろん嘘だ。タピオカ？食感が美味しいらしいけど…飲みたいけど…太るし。
「そうか。種田くん、最後に一ついいか？
君が保須にいた理由を教えてくれ。俺はどうしても君が保須にいた理由がわからない。君の体験場所はたしか…」
遮るようにAが話す。
「うちのところのヒーローが予想してただけだよ。ただ、それだけ。」
「そうか。」
「じゃ！また学校で」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 327人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しおりん(プロフ) - ３１話のポートマフィアがパートマフィアになっていました (2022年3月2日 16時) (
レス) @page37 id: 98cc4361d2 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します…！当作品とても楽しく読ませてもらってます！第32話の「ポートマフィア」が「パートマフィア」になっています。この作品は大好きなので、誤字が気になってしまい、コメントさせていただきました。これからも応援しています！ (2020年4月26日 19時) (レス) id: 4b59e65728 (このIDを非表示/違反報告)
竜騎士みぃ(プロフ) - ページ21誤植、(名前名前)になってるとこある。がんばれ (2020年1月29日 8時) (レス) id: e8f36b9305 (このIDを非表示/違反報告)
あるる(プロフ) - ルフイさん» ありがとうございます！待っております( *｀ω´) (2019年9月11日 17時) (レス) id: d6b4db13ca (このIDを非表示/違反報告)
ルフイ(プロフ) - 線画までは描けました！あと２，３日ほどで完成すると思うので楽しみにしていてください！ (2019年9月10日 16時) (レス) id: 1c8a5341b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あるる | 作成日時：2019年8月25日 22時
