無愛想な君② (ページ7)

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ベク「なに、久しぶりの再会だっていうのに、嬉しくないわけ？」

「いや、そういうわけでは…」

目の前にベクがいる事がいまだに信じられなくて、
上手く言葉に表せない。

JH「あれ…Aヌナー！！」

声がする方を見ると、コンビニの袋を持ったジェホプとジョングクが手を振っていた。

ベク「あれ防弾少年団だよな？面倒なことになる…とりあえず部屋入れて、早く」

面倒なことになるという事には同感だったので、2人に手を振ると急いで再びパスワードを入力する。

鍵が開くとベクヒョンに腕を掴まれ、エレベーターに乗せられた。

ベク「部屋何階？」

「3階」

ベク「おっけ」

エレベーター内はシーンと静まり返ったまま。
気まずい。どうして私の家がわかったのか、どうしてここにいるのか…そんなことを頭の中でぐるぐる考えていると、あっという間に3階に着いてしまった。

相変わらず私の腕を掴んだままぐいぐい引っ張っていくベクヒョン。部屋番号わからないくせに。
こういうとこ、昔から変わらない。

「ここ」

ベク「ん」

鍵を開けて中に入ると、またまた手を引かれて今度は体全身に暖かい感触。

ベクヒョンに抱きしめられているんだ……

「ベク…」

ベク「わぁ、Aだ…本当にAだよな？
まじで、会いたかった…」

ベクヒョンに抱きしめられる事なんて滅多になかったけど、それでも久しぶりに近く感じる親友の温もりに涙が出てしまう。

ちょびっとだけどね。

「私も会いたかった」

泣いていると気づいたのか、ベクヒョンの抱きしめる力が更に強くなる。

あぁ、とうとう見つかってしまった。