無愛想な君② (ページ41)

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てっきりAが倒れているのかと思っていた。

けど、床に転がっているのは男の方。

Aはというと、肩で息をしながらその男の横に立っている。

「急所をさ…思いっきり蹴ったら倒れちゃった」

SG「はぁ？」

男の方をよく見ると、「うぐっ」と悶絶している。

SG「とりあえず、こっち来い」

Aの手を掴んで背後に隠す。

JK「ヌナ、その服……」

振り返りAをよく見ると、着ていたシャツのボタンが真ん中くらいまで引きちぎられていた。

聞かなくても、何をされそうになっていたか想像できる。

「ユンギ…ごめん」

SG「謝んなっ」

V「お前…ヌナに何しようとした！？あ"！？」

テヒョンが怒鳴りつけると、男がヨロヨロと立ち上がった。

うわ、思ったよりデカい……

男「怖がらせるだけのつもりだったんだけどさ。せっかく会えたから、ちょっと可愛がってあげようと思って。けど、もう良いわ～こんな可愛げのない男か女かわかんないやつ…うおっ」

いつぶん殴ってやろうかとわなわなしていたら、俺よりも早くジョングクがブチ切れた。
あの筋肉質な腕で思いっきりパンチ。パンチ、またパンチ…

やばい、このままだと、この変態ゴリラあの世へ逝っちゃう………

JM「えーい！！」

男「うわ……」

いつの間にかジミンが男の側で肩で息をしている。
手にはヌンチャク……

V「お～！！ナイス！！！」

ジミンが振りかざしたヌンチャクは男の眉間にヒット。気を失ったようだ。

マネ「大丈夫か！？」

その後すぐにマネヒョンと警察が来て、男を連れて行った。

背後を振り返ると、まだ怯えている様子のA。

JK「ヌナ、怪我は？」

「大丈夫」

SG「大丈夫じゃないだろ！お前、その顔！！」

V「あいつに殴られたの？」

Aの目元は赤く腫れている。

「私が抵抗したから。奴の手が当たっただけ…」

マネ「とりあえず病院行こう。お前らは宿舎戻れ」

ふと隣を見ると自分の手を見つめるジョングク。

手は赤く腫れている。あの男を何度も殴ったからだろう。

SG「ジョングク、お前も行ってこい。手折れてるかも」

JK「はい…」

それからAとジョングクは病院に行って、俺たちは宿舎で警察からの事情聴取を受けた。

こんな事になるなんて……

あの時、無理にでも宿舎に連れてくれば良かった。