無愛想な君② (ページ37)

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JK side

SG「なぁ、お前なんなの？」

あ、やばい…
完全にキレてる…

「なにが？」

笑いもせずこんなに冷たい声で言われたら誰だってビビるのに、Aヌナは表情を変えず冷静だ。

SG「上に報告したからそれでOK？ホソクが聞いてなかったら言わないつもりだったろ」

「…言わなかっただろうね」

淡々と答えるヌナに、ユンギヒョンの怒りが更に増したようだ。

SG「俺らのことなんだと思ってんの？前も様子おかしいなって思う時あったけどさ…一緒に仕事してるんだから、俺らにだって相談しろよ」

どうしたんだろ、珍しくユンギヒョンが熱くなってる。

「言ってなんになる？迷惑かけるだけでしょ」

SG「はぁ？」

RM「ヌナ、迷惑だなんて思わない。もっと頼って欲しいんだよ、俺たちは」

「皆んなに話して私への嫌がらせに巻き込まれたら？怪我でもしたらどうする？」

JH「それはAヌナだって同じでしょ？怪我したらどうするの…俺たちの宿舎がヌナの家に1番近いんだから、言って欲しかった。もしものことがあったら、助けに行ける」

「だから！！」

自分の思いが伝わらなくてだんだんイライラしてきたのか、珍しくAヌナが声を荒げた。

「私はただの雇われダンサー。怪我をしても代わりは山ほどいる。でも、BTSは皆んなしかいない。全世界のファンが悲しむ。代わりはいないんだよ。だから、みんなに迷惑はかけられないの！わかった？」

JM「ヌナ、自分を過小評価しすぎだよ…」

V「そう！ヌナだって俺たちに必要だよ？守らせてよ…」

「ごめんだけど、私の考えは変わらない。これだけは譲れない」

なんだよ…
これじゃあ、俺たちとAヌナは違う世界の人間みたいな言い方じゃん。

JN「メンバーと同じくらいAのことも大切だよ」

ジニヒョンの優しい声でピリッとした空気が少し和らぐ。

「ありがとう。けど、私と皆んなは違う。皆んなは表に出る人、私は裏にいる人。まぁ、今回に限っての話だけど。そういう契約だから」

俺たち、きっとメンバー全員はAヌナのことを認めているし、「仕事仲間」以上のものを感じているはずなのに…

なんだよ、「契約」って。

このヌナは簡単に俺たちの気持ちを踏みにじっていく。