無愛想な君② (ページ35)

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「またか……」

深夜のドアノック事件から数日が経った頃、きっとそこらへんのチンピラが悪戯したんだろうと軽く考えていると、再び深夜にチャイムが鳴った。

とりあえず、椅子をドアの前に置いてスマホを構える。

動画を撮って、明日事務所に相談しよう。

警察にも。

ピンポーン、ドンドンドン！！！

きたきた。

「うわぁ。こわっ」

なんなんだ。本当に。

ガサっ

ポストから封筒が落ちてきた。

人がいなくなったのを確認して取りに行くと、
「尻軽女」だの「日本に帰れ」だの…

それはまぁ酷い言葉が紙いっぱいに書かれていた。

これはやばい。

私、何かしたかな……

最近は平和だった。
事務所のスタッフさんもメンバーもよくしてくれるし、嫌がらせをされるようなことをした覚えもない。

変な態度をとる人だっていない。

また寝れない。

次の日朝一で事務所のスタッフに相談した。

スタッフ「でも、どうやってAさんのアパート内に入れたんでしょう…オートロックで、外部の人間は入れないはずなのに」

「そうですよね。知ってるのはあのアパート内に住んでる人と、私と…あ、ジョングクとVも知ってるか」

あの2人も知ってるんだ。
なんで知ってるんだっけ…

マネオッパとスタッフが口を滑らせたのか。

それを考えると、意外と簡単に漏れてしまうのかなと思ったり。

スタッフ「こちらも調査します。どうしましょう…犯人がわかるまで、他の所で過ごした方が良いかもしれませんね。頼れる方はいらっしゃいますか？」

頼れる方ね……

ハナは彼氏と同棲中だ。迷惑かけられない。

他の友人は最近会ってないし。

あ、EXO…？だめだめ。

あれ、私、友達少なっ……

「いませんね」

スタッフ「では、こちらで手配しますね」

「お願いします」

ホテル住まいか……

お金ないな。