無愛想な君② (ページ33)

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JK side

昨日、11月27日はAヌナの誕生日だった。

みんなで食事に誘ったけど、友達と会う約束があると断られてしまった。

パーティーでもするのかな？

俺たちもちゃんとお祝いしたかったのに…

せめて、プレゼントだけでもと思って、仕事終わりに急いでお気に入りのセレクトショップに行ってきた。

服はサイズがわからないし、インテリアはあの感じだと喜んでもらえなさそうだし……

散々考えた結果、Aヌナが好きそうなデザインのピアスにした。

シンプルだけど、垂れ下がるタイプで少し女性らしい。

ヌナはずーっと同じ星形のピアスをつけている。

あれは、きっとカイ先輩がプレゼントしたんだと思う。
なんとなく…野生の感ってやつ？

別にカイ先輩と張り合うわけじゃないけど、ピアスは肌身離さず付けてるし、気に入ってくれるんじゃないかなって。

まぁ、毎日つけてくれたら嬉しいけど。

次の日、撮影だったけど終わってから事務所で降ろしてもらった。

練習室に行くとやっぱりいた。

「あ、お疲れ様。」

JK「Aヌナこれあげる。誕生日おめでとう！！」

「ありがとう。開けていい？」

JK「うん」

うわ、ドキドキする。

気に入ってもらえなかったら、どうしよう……

「わぁ～可愛い！あんまりこういう形の持ってなかったから嬉しい。つけてみよ」

星型のピアスを外して新しいのをつける。

やっぱりすっごく似合う。

「どう？」

JK「似合うよ」

大丈夫かな、顔赤くなってないよね。

「ありがとう、大切にするね」

ニコッと笑ったAヌナ。

やばい、俺幸せ…

JK「昨日は楽しかった？誕生日パーティーしたんでしょ？」

「パーティーってほどでもないけどね。チャニョルとベクとジョンデとご飯行っただけだよ。ほら、チャニョルと誕生日近いし」

そうだったんだ…聞くと、ヌナがSMにいた頃の恒例行事だったらしい。

JK「そこに、カイ先輩は…」

「いなかったよ。仕事だったみたい。連絡は来たけどね」

よし。
あ、なんで、よしなんて思ったんだろ……

次の日になって、驚いた。

V「あれ、ヌナ！！ピアスの穴増えた？」

「うん、昨日開けちゃった」

急いでヌナの耳を見ると、星のピアスと俺があげたピアスがついていた。

「ちょうど開けたかったんだよね。いいでしょ」

少しでもヌナに近づいた気がして嬉しかった。