無愛想な君② (ページ2)

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49.5～箸休めだすページ2

※ちょっと本編からそれます。

JM side

今日は急遽オフ。友達も捕まらないし、1人でショッピングでもしようかな。

眼鏡をかけて、深めの帽子を被って…

これだけしていれば、平日だしバレないだろ。

ーねぇ、あれBTSじゃない？ー

ーまじで！？ー

お気に入りの服屋さんで物色中、背後から聞こえる声。

あー、これバレたな…

よく来るお店だから店員さんも俺の顔をわかってくれていて、心配そうにこちらを見ている。

あ、店員さんが騒いでいる女の子達に話しかけてくれた…

今がチャンス。
急ぎ足で店内から出た。

女子1「防弾少年団のジミンさんですよね！？」

女子2「きゃー！やっぱりそうだよ！！」

JM「あの、いや…」

逃れた…と思ったけど、女の子達の足の方が勝ったようで、道端で声をかけらた。

男1「まじで！？」

男2「顔よく見えないけどなぁ～」

大きな声で話すもんだから、信号待ちしていた人達も少しずつ気づき始めた。

あー終わりだ。
写真撮ったら離してくれるかな…サインしたらあっち行ってくれるかな…どーしよう…

「あーこんなところにいた！！ジヌ！！どこ行っての？？」

背後から今までの女の子達とは違った声が聞こえて、その声の主を見ると…

JM「あ、Aヌナ」

「もう、いつものカフェで待ち合わせしようって言ってたじゃん。あの…何かご用ですか？」

女1「ジミンじゃないんですか…？」

「お！防弾少年団のジミンと思った？わ～良かったね、ジヌ！！よく似てるって言われるんですよ～ね？」

JM「う、うん」

「はい」と言え。と無言の圧力があり、ヌナの演技に乗る。

女の子2「すみません！勘違いして！」

「いえいえ彼氏がアイドルと間違われるなんて、嬉しいな～」

ニコッ

あ、練習で俺たちを褒める時ぐらいにしか見ることのできないAヌナのスマイルが出た。

女の子1「デート楽しんでください！」

女の子達は申し訳なさそうに走り去って、周りの人たちも「人違いかよー」なんて言いながらどこかに行ってしまった。

「まったく…こんな変装で出歩いちゃダメでしょ。しかも、1人だし」

JM「バレてた？」

「バレバレ。たまたま通りかかって良かったわー」

相変わらず大きなリュックを背負っているヌナ。練習終わりなのかな。

JM「ねぇ、お礼にご飯ご馳走させてよ」

「お、まじで？やった」

もう少しAヌナの彼氏でいさせてね。