*42話 俺達の中の戦い、それはーー* ページ2
〜志麻 side〜
いつにもなく、真剣な坂田。いや、いつも真剣やけど、今回は特にって感じやな。まぁ、気持ちは分かる。俺だって夏ツアーの城ホール公演後に告白するって決めたあとは、かっこ悪いところ見せたくないってなったからな。かといって俺もそんな坂田には負けてられへんで。
志麻「あっ、ごめん。変なとこに当たってもうた。」
坂田「5分前に俺も同じことやってたしお互い様や。てかまーしーも中々真剣よなぁ。」
志麻「坂田に触発されてるのもあるけど、やっぱり今の状況とこのテーマだな。」
坂田「あぁ、戦うってことやもんな。まーしーが戦ったのはーーー」
志麻「俺はやっと、乗り越えたところや。……坂田はこれからやろ?」
坂田「そうやなぁ。まぁ、まず当たって砕けたらその戦いにすらならへんねんけどなぁ。」
俺たちの中の戦い、それは炎上である。もちろん他にもあるかもしれないが俺やセンラさんもこの困難、困難と言うより試練を乗り越えた。だから、坂田だって乗り越えて欲しい。ってかーーー。
志麻「坂田さぁ、告白するって踏み切った割に両思いとは思わへんの?」
坂田「え??」
志麻「俺は詩乃のことが好きって気づいた時、もしかしたら、なんて少しは希望持ってたで。坂田はそこのところどうなん??」
そう、告白するって決めた割にはなんだか歯切れが悪いというか自信がなさそうに見える。
坂田「同級生の中じゃAの傍にずっとおったんは俺や。だから他の同級生には負けてない。それは間違いないと思ってる。ただ、一つ心配なことがあるねん。」
志麻「え、なになに??」
坂田「Aから聞くのはそらるさんか仕事の話……あ、一応あの有名なテーマパークのキャストやねんな。」
志麻「えっ、そうなん?凄いやん!」
坂田「そこで、仕事の話の時に必ず出てくる先輩がおるねん。」
志麻「まさか……男????」
坂田「そうやねん。しかも司先輩って下の名前でしか聞いたことがない。その先輩のことが好きなんちゃうかって思っちゃうねんな…………」
まさか、ここでライバルがいるとは。そりゃ自信持ちにくいわけや。ま、ここはーーーー。
志麻「それでも譲る気はないんやろ。なら、勝ち取らないとな???」
坂田「もちろんや。ライバルがいようが、敵には負けない。必ず俺が勝ち取る。俺には応援してくれる心強い仲間がおるからな!!!」
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紅茶(プロフ) - 更新、プロセカの小説読みながら待ってます! (2023年3月26日 10時) (レス) id: beb9593a66 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 了解です!更新して公開するの楽しみに待ってます! (2021年12月20日 22時) (レス) @page30 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れの | 作成日時:2020年9月14日 20時